失敗から学ぶ『バンクシアアテナータドワーフ』の特徴と育て方【成長記録】

今回紹介したいバンクシアは『バンクシア アテナータ ドワーフ』

アテナータドワーフはアテナータの矮性種です。

アテナータといえば本場オーストラリアでは定番の品種で、スレンダーバンクシア、キャンドルスティックバンクシアとも呼ばれています。

切り花のバンクシアアテナータが好きで苗を探していたのですが、アテナータは巨木になるうえ大きくなってからでないと花は咲かないともあったので、この矮性種を選びました。

まだまだ小苗ですが、枝ぶり葉の数ともに申し分なく

こちらは小さいうちから花付きもいいみたいなので、もしかしたら遠くない将来花が見られるかもしれないと期待しています。

この記事では、『バンクシアアテナータドワーフ』の特徴と育て方、成長記録を紹介しています。

目次

バンクシアアテナータドワーフの成長記録

わが家で育てているバンクシアアテナータドワーフがこちら

まだまだ小苗ですが枝葉のボリュームもよく茂っており、細い葉が風になびく姿はとても涼やかで気に入っています。

スレンダーバンクシアとも呼ばれる所以はこの細い葉にあるのでしょうか?

ヘアピンバンクシアの方がよほどスレンダーな葉に見えますが、アテナータくらいのボリュームがあると葉だけでも存在感があってかっこよく見えます。

初代アテナータドワーフ

こちらがわが家で最初に育てていたアテナータドワーフです。

こちらの株も枝ぶりがよく、葉の色艶も最高な株でした。

お迎えした時期がちょうど成長期だったこともあり、鮮やかなライムイエローの新芽も続々と上がってきていたのですが、

別れは突然に・・・

ある晴れた日の午後、アテナータドワーフの様子を見てみると新芽がクタっとお辞儀していました。

水切れかな?と鉢を持ち上げるとまだずっしりと重く、土の表面も湿っていたのでこれは嫌な予感・・・

すぐさま涼しい日陰に移して2〜3日様子を見れど状態は悪くなる一方で、結局なすすべなくそのまま枯れてしまいました。

枯れる前に試したこと

  • 一か八かの剪定(枯れた部分のみ)
  • 水やり

もうほぼほぼ何をやっても無駄だと分かっていたので、実験の意味も込めて上記のことを試してみましたが、弱った植物に剪定と余計な水やりは基本的にNGです。

剪定をしたあたりで枯れ込むスピードが一気に上がり、最後はドライフラワーのような真っ白でカラカラな見た目に仕上がってしまいました。

今回枯れた理由はおそらく「環境の急な変化」「蒸れ」だと推測してます。

初夏に長く続いた曇りと雨天の間、一瞬晴れた日にアテナータドワーフの調子が悪くなったので、根の周りの土が乾く間もなく蒸されててしまったのではないかと。

どうしても諦め切れなかったので、この失敗を教訓に次こそ花を咲かせるぞと2代目アテナータドワーフをお迎えしました。

2代目アテナータドワーフ

初代と同じく、まだ小さいのに枝ぶりのいい素晴らしい苗が届きました。

バンクシアアテナータ、及びアテナータドワーフの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。

※希少&人気品種のため品切れの場合がございます。

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バンクシアアテナータドワーフの特徴とわが家の管理方法

学名Banksia  attenuata ‘Dwarf’
タイプヤマモガシ科
原産地西オーストラリア州中西部の海岸平野原産
耐寒気温-5℃前後
開花期5月〜10月
日照日向むき

バンクシアアテナータドワーフは、バンクシアアテナータの矮性品種です。

高木の本家アテナータに比べると、アテナータドワーフの樹高は1~3mほどなので日本の住宅事情的にもこちらの品種が適していそう。

キャンドルスティック・バンクシアの別名を持ち、まるでろうそくのような見た目の鮮やかな黄色で細身の花を咲かせます。

お花の参考イメージ

日本では切り花としての流通が盛んですが、苗での流通は比較的稀です。

葉は長さ20~30cm、幅3cmほどの線形で、縁には深い鋸歯があるのが特徴。

苗が幼い頃と新芽だけかも知れませんが、細い歯には細かい産毛がぎっしりついており、それだけで蒸れには弱そうな印象を受けました。

オーストラリア西部出身のバンクシアとあり、例に漏れず乾燥を好み日本の夏の高温多湿は基本的にNGです。

とはいえ、日本で栽培する以上夏は避けては通れないので、できるだけ風通しよく涼しい環境で、水捌けの良い土と鉢で管理してあげるのが一般的な育て方になるのかと思います。

育てる環境

わが家の栽培環境

わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。

わが家のバンクシア アテナータ ドワーフは、日当たりと風通しの良い軒下に置いて管理しています。

1年を通して屋外管理ではありますが、雨、霜には当ててません。

梅雨から真夏の強い日差しを直接受けて一度枯してしまっているので、軒下には遮光ネットかけて午後からの日差しをガード。

さらに後ろからはサーキュレーターを回し、日中は常に風の流れを絶やさないようにしています。

また、寒い冬の季節にも屋内に入れることはありませんが、鉢ごとルーツポーチに入れて株を寒風からガードしたり、寒波襲来時には軒下ごと不織布のカバーをかけたりと、季節に応じた対策は行っております。

用土

バンクシア アテナータ ドワーフの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土を使っています。

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アテナータドワーフの土にもどうやら海砂が多く配合されているようで、鉢を持ち上げてみるとずっしり重たく感じました。

砂が配合されているため、水の乾きを鉢の重さで確認するのがやや難しく、水やりのタイミングに慣れるまで時間がかかりそうです。

水やり

水やりは育てている環境に大きく左右されますので、参考程度に留めてください。

バンクシア アテナータ ドワーフの水やりは、土の表面が乾いて鉢がやや軽くなったと感じたら灌水する目安です。

砂が入っているので持ち上げ確認が難しく、土の表面をみたりスリット鉢の側面の隙間から覗ける土の色を見て、水やりタイミングをはかっています。

水捌けの良い土(砂)が使われているので、乾くスピードも早いのかと思いきや、意外と吸水スピードはゆっくりな様子。この記事を書いている時期が梅雨ということも関係しているのかも知れません。

真夏は他の西バンクシア同様に夏眠するかもしれないので、吸水の様子を注意深く観察して、水やりのタイミングを判断してこうと思います。

肥料

バンクシア アテナータ ドワーフの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

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固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と

植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。

剪定

わが家では、アテナータドワーフに対してまだ一度も剪定を行っておりません。

まだ小さい苗ながら、かなり枝ぶりもよく自然と分岐している様子だったので、しばらく切らずに成長を見守るつもりです。

後々枝が徒長するようであれば、軽く切って整える程度で剪定を行うかも知れません。

失敗を教訓に次こそは花を咲かせたい

バンクシアアテナータドワーフは、ろうそくのように明るい黄色の花と、スレンダーな葉が特徴の魅力あふれる品種です。

成長しても3m以内の樹高は日本の住宅事情にもあっており、環境さえ合えば早い段階で花を咲かせてくれるかも知れません。

わが家は一度、長雨からの急な晴れ間でバンクシアアテナータドワーフを枯してしまっているので、

次こそはその失敗を教訓に、枯らすことなくろうそくみたいな花をお庭で堪能したいと思っています。

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