今回紹介したいオージープランツは『ダーウィニア タクシフォリア』
わが家では見た目と性質の異なる3種類のダーウィニアを育てており、その内の一つ、タクシフォリアとよばれる品種はとても丈夫で育てやすく、かわいい見た目も合間ってか流通シーズンに入るとあっという間に完売してしまう人気種です。
そんなタクシフォリアを実際に育ててみて、これまでの成長記録を振り返り記事にまとめてみました
この記事では、『ダーウィニア タクシフォリア』特徴と成長記録を紹介しています。
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ダーウィニア タクシフォリアの成長記録
人気ではあるけどまだまだマイナーなオージープランツ
そんなオージープランツをメインに取り扱う珍しいお店が近所にあり、この日も『ダーウィニア タクシフォリア』と『ワックスフラワー』をお持ち帰りしてきました。
ダーウィニアタクシフォリアは丁度ネットで買うか迷っていたので、送料分得した気分です。
このコンパクトかつブッシュ状に広がった枝葉とちまちま系の赤い花が最高に可愛いですね。
今回購入したダーウィニアのような匍匐性のプランツは花壇の隙間を埋めるのにかなり重宝します。
早速ロックガーデンの前方に置いてみました。
お迎えした時期が真冬の厳寒期ということもあり、はやる気持ちを抑えて地植えではなく鉢植えのまま、土中に埋め込んであるスリットポットにジョイントした形で置いてあります。
耐寒性はそこそこあるとのことなのですが、まだまだ明け方は氷点下の日も続くので、念の為夜間は軒下に設置した無加温のビニールハウスに避難。
その年の春に地植え決行。
ポットから抜いてみると見事な根鉢が出来上がっている様子。
もともと鉢ごと植えていた場所にin
この雰囲気、めちゃくちゃかっこよくて気に入っていたのですが、花が地面と近い位置にあるためナメクジを筆頭に虫たちの餌食にあい、あっという間に花は食い荒らされてしまいました。
無惨な姿にされてしまったため、再び掘り起こしてモスポットに入れました。
まだ根が伸びる前だったのもあり、移植に夜ダメージもひとまずなさそうです。
株元に近い葉は花と一緒に虫に食われてしまったためスカスカな様子。
それでも夏から秋にかけて新芽が勢いよく展開。株自体の調子は良さそうです。
翌年の2月頃に再び地植え決行。
ロックガーデンのスペースも拡張して、以前よりも水捌けよく、さらに株元には海砂と軽石でマルチングして害虫対策。
地植えパワーも相まって、春から夏にかけて新芽が一気に伸びたので切り戻して整えました。
まるで這う性のような広がりを見せていますが、これでもしっかり育つと樹高1.5mほどになる低木です。
その為、切れる時にしっかり切って、なるべくコンパクトな樹形を維持したいと考えています。
ダーウィニア タクシフォリアの特徴と育て方
学名 | Darwinia taxifolia |
タイプ | フトモモ科の耐寒性常緑低木 |
樹高 | 約1m |
葉張り | 約50cm |
開花期 | 3月上旬~中旬 |
日照 | 日向むき |
ダーウィニア タクシフォリアは、オーストラリア原産の常緑小低木で、大部分は西オーストラリア州の南部で見られます。
樹高0.3〜1.5mほどの低木ですが、這い拡がるような樹形になることからグランドカバーとしても活躍。
葉は緑色でわずかに上向きに湾曲し、先が細くなります。
赤色の小さな花が一つの房に2~4個集まって咲き、満開時はこの小さな花が株全体を覆い圧巻です。
開花イメージ
甘い芳香で蜂や鳥などを誘うとされており、鼻を近づけてみるととても爽やかないい香りに包まれますが、
がわが家ではもっぱらハエやナメクジばかりが群がっていました。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
ダーウィニア タクシフォリアは、日当たりと風通しの良い環境を好む一方で、日陰でも花が咲く程度には耐陰性があります。
蒸れに弱いため梅雨〜夏は注意が必要ですが、それでも屋外ノーガードで問題なく育っている様子から、雨晒しの地植えでも育てることができそうです。
わが家は1年間鉢植えで管理して、その後ロックガーデンのグランドカバーとして地植えして育てています。
鉢植え、地植えどちらに対しても言えることは、土はできるだけ水捌けの良い配合だと◎
耐寒性もあり、関東以南の霜が降りない地域では地植えも可能。
軽い霜であれば耐えられますが、念のため株元をマルチングするなど、基本的な冬対策で越冬できます。
ほっといても花付きのいい品種ですが、花後剪定して整えてあげるとコンパクトな樹形を維持したまま翌年の開花が楽しめます。
用土
ダーウィニア タクシフォリアの用土には、普段バンクシアやグレビレアの土として使っているオリジナル配合の培養土を使っています。
硬質鹿沼土小粒と硬質赤玉土小粒をベースに、軽石と腐葉土のミックス+その時家にあるもの(パーライト、日向土、ベラボン等の内のどれか1種)と、かなり水捌け重視の配合です。
自分で配合するのが面倒な場合は、四国ガーデンさんの『ネイティブプランツ専用培養土』がおすすめ。
四国ガーデンさんのオリジナル用土は水捌けに優れており、オージープランツ全般に安心して使えます。
水やり
鉢植えで育てていた際は土の表土が乾いたタイミングで灌水を行っていました。
成長期には良く水を吸うためか、土の乾きも早く、1日1度の灌水ペースで丁度いい様子。
冬はほとんど水を吸わなくなるため、土の表面の乾きと持ち上げ確認で軽いと感じたタイミングで灌水を行いました。
地植えしてからは根が張るまでの最初の2週間は鉢植えと同じ感覚で灌水を行い、根が安定してからは降雨任せで管理。
夏に雨が降らない日が続いた場合のみ、土の感想具合をよく観察しながら夕方に灌水しています。
肥料
ダーウィニア タクシフォリアの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。
剪定
花後に株全体の1/3〜2/3ほどガッツリ切り戻しています。
花が終わる初夏から秋にかけて新芽が伸びて、成長が早くあっという間にモサモサになるため、
コンパクトなサイズ感で栽培を楽しみたい場合には、伸びた枝を整えるこまめな摘心と花後の剪定は欠かせません。
切り戻し時期が遅いと翌年の花付きに影響するため、遅くとも夏前には切っておきたいです。
ダーウィニア タクシフォリアを育てた感想
鉢のまま植えてみたり地植えしてみたり、またポットに戻してみたり再度地植えしてみたり・・・
目まぐるしく環境を変え続けてしまった1年でしたが、それでも無事2年目も開花を見られることができました。
ダーウィニア タクシフォリアは比較的暑さ寒さにも強く、丈夫で育てやすいいのも魅力。
花の一つ一つは小さいですが、株いっぱいに咲く姿はとても見応えがあり、ロックガーデンなどの植栽にも合わせやすく、わが家の庭では欠かせない存在です。
流通シーズンが冬の終わり〜初春頃と短く、なかなか出会う機会の少ない品種ですが、グランドカバーのように育てられる一風変わった低木をお探しの方におすすめです。
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