ツートンカラーが魅力のオレンジバンクシア『フーケリアーナ』を苗から育てた感想と成長記録

今回紹介したいバンクシアは『バンクシア フーケリアーナ』

どんぐりのような形で白とオレンジのツートンカラーが特徴のフーケリアーナは、日本でも切り花で人気の品種です。

あの鮮やかなオレンジのお花が自宅のお庭で咲いたらと思うと、多少難しくても苗から育ててみたくなりますよね。

実際にバンクシア フーケリアーナを1年育ててみて分かったことや、夏・冬越し対策など、成長の様子を記事にまとめてみました。

この記事では、『バンクシアフーケリアーナ』の特徴とわが家の管理方法成長記録を紹介しています。

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目次

バンクシアフーケリアーナの成長記録

お迎え当時の様子

夏真っ只中の暑い時期に、四国ガーデンさんにて小苗をお迎えしました。

フーケを買うつもりはもともとなかったのですが、バンクシアペティオラリスを購入するついでの送料無料の足しにセレクトしたのがキッカケ。

フーケは切り花でよく見かけるので、わざわざ気難しい苗から育てなくても花は見られると避けてきましたが、

いざ手元に迎えてみると、細くて繊細な葉とかわいい新芽に惹かれ、一瞬で虜になりました。

お迎えした時期がちょうど成長期だったのもあって、水をやればやるほどすくすくと伸び

わが家で育てている東西バンクシアの中でも1,2を争うほど成長は早い様子。

季節が変わって秋の終わり頃には上に3倍ほどのサイズに成長。

根がまわる勢いも早く、土がすぐに乾いてしまうのでポットも5号から6号へ増しています。

グネグネ真っ直ぐに伸びて、幹も当時に比べたらやや太くなりました。

寒い時期に入ってもまだ成長は止まらず、枝の上にも側面にも続々と成長点が膨らんできます。

そろそろ横にもボリュームが欲しいところですが、伸びるのは上ばかりで待てども側芽が生えてくる様子もなく、

そこで時期を見計らってバッサリ切ってみました。

剪定後の様子

剪定から2ヶ月ほどで、7箇所の成長点から新芽が出ました。

迎えてから1年後の様子

フーケリアーナを庭に迎えて2度目の夏が来ました。

剪定後、芽が出てからの勢いは切る前と変わらず旺盛。

軒下で育てているとどうしても太陽目掛けて伸びるので傾いた樹形になりがち。

なるべくまっすぐ伸びるようにと、たまに向きを変えて調整します。

まだまだ小苗なので花を見られるのは随分先になりますが、今はこの鮮やかなライムイエローの新芽と伸びる勢いを見て満足しています。

バンクシアフーケリアーナの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。

※希少&人気品種のため品切れの場合がございます。

バンクシアフーケリアーナの特徴とわが家の管理方法

学名Banksia hookeriana
タイプヤマモガシ科
原産地オーストラリア州南西部
耐寒気温-5℃前後
開花期
日照日向むき

オーストラリア州南西部原産のバンクシアフーケリアーナは、細長い鋸歯状の葉と大きく明るい花が特徴的で、日本でも切り花やドライフラワーの流通が盛んです。

夏に湿度が高い地域での栽培に向いておらず、そのため日本での苗の流通はごく稀。

花付きの苗ともなると滅多に見かけることはありません。

とにかく花が魅力的な品種で、白とオレンジのツートンカラーはバンクシア愛好家たちの憧れですよね。

お花の参考イメージ

花穂が開く前はビロードのような白ですが、成長するとドングリのような形になり、明るい金色からオレンジ色へと変わります。

成長は早く、最大樹高幅は3〜4mほどとそれなりのサイズに成長しますが、

日本で栽培するとなるとおそらく鉢植えでの管理が基本になるため、そこまでスペースの心配は要りません。

育てる環境

わが家の栽培環境

わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。

バンクシアフーケリアーナはオーストラリア西部原産のバンクシアで、例に漏れず高温多湿の夏と乾いた風の吹く寒い冬が苦手。

日本でバンクシアフーケリアーナの栽培を成功させるにあたって、この夏と冬の攻略が成功を握るカギになります。

わが家では、バンクシアフーケリアーナの置き場所は年間を通して軒下で管理。

夏場は常にサーキュレーターをフル稼働で回して、蒸し暑い空気が1箇所に滞留するのを防いでいます。

水やりは鉢を持ち上げて軽くなったタイミングに行い、暑い時間帯に水分が残りすぎない量を意識して灌水。

また、小苗のうちは寒風と霜にも注意が必要なので、寒い冬の時期は株もとをヤシ柄などでマルチングして、ひと回り大きなルーツポーチを鉢に被せて防寒対策としています。

用土

5号ポットで迎えたバンクシアフーケリアーナの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。

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現地の育て方を調べてみても、「水はけの良い砂質の土壌で最もよく育ちます」と書かれているように、四国ガーデンさんの土も水捌けに優れており、東西問わずどのバンクシアにも使えます。

もちろんバンクシア意外のオージープランツにも◎

水やり

水やりは育てている環境に大きく左右されますので、参考程度に留めてください。

バンクシアフーケリアーナの水やりは、季節によって少し異なり、成長期の春〜秋は土の表面が乾き切る前のタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。

日当たりと風通しの良い場所で管理しているのもありますが、成長期のフーケリアーナは水を欲しがり、土が乾くスピードも早いです。

根腐れも怖いので、夏場は特に土の様子をこまめに観察しながら、灌水するようにしています。

肥料

バンクシアフーケリアーナの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

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固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と

植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。

剪定

一本立ちだった枝をバッサリ切ったらすぐに側芽が複数伸びて一気にボリューム感が増しました。

これはこれで気に入っているのですが、むやみやたらと枝数を増やしすぎて栄養が分散されてしまわないかも心配です。

とにかく初開花までは最短距離で育てたいので、剪定は伸びた枝先を整える程度で様子を見ながら行うつもりです。

フーケリアーナは思った以上にタフで育てやすい

バンクシア フーケリアーナはオーストラリアのシドニーでさえ長期間栽培するのが難しい品種だと聞きますが、

ひとまず1年育ててわかったことは、思った以上の育てやすいかも知れないということ。

成長が早く、特に成長期には吸水スピードも早いので、灌水のタイミングも掴みやすく助かっています。

夏も冬も動きは止まらず、軒下で管理しているためか傷みも不調も今のところはありません。

もしかしたらこのまま開花までいけるかも?と期待してしまうほど。

いつかの夏に朽ち果てるのが先か、このまま猛スピードで成長を続けて花を見せてくれるのが先か、

できれば後者であれば嬉しいです。

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