今回紹介したいバンクシアは『バンクシア プラジオカルパ』
プラジオカルパは、シルバーブルーの花とビロードのような触り心地の新芽が美しい品種で、オーストラリアのとある島にのみ自生しているとても珍しいバンクシアです。
日本でも流通があり、割と育てやすいバンクシアなのでわが家でも庭の軒下で育てています。
この記事では、バンクシア プラジオカルパの特徴と育て方、成長記録を紹介しています。
バンクシア プラジオカルパの成長記録
わが家にお迎えして2年目のプラジオカルパがこちら。
シルバーブルーの花に合わせるように青いルーツポーチに植えて、軒下管理で育ててきました。
剪定も重ねているので枝ぶりも良く、幹も太く立派になってきたように感じます。
成長期(春・秋)の樹勢が強く、新たな新芽も続々と展開するので育て甲斐、仕立て甲斐のある楽しい品種です。
迎えた当時の様子
迎えた当時の様子がこちら。
剪定したての状態で樹高はわずか30㎝ほど。
動きが早いようで、剪定してからわずか10日ほどで赤い新芽が上がってきました。
平均して1本の枝から新たに3つの成長点を確認。
しばらくすると真っ赤な新芽が展開。赤いのは初めだけで、ここからまた数日〜数ヶ月かけて硬い青緑の葉に変化していきます。
花がつくとしたらちょうどこの三又に分岐した枝の中心部分から。
実物の花を見たことがありますが、あまりのかっこよさに2鉢目も追加でお持ち帰りしようかと気持ちが揺らぐほどでした。
バンクシア プラジオカルパの特徴と育て方
学名 | Banksia plagiocarpa |
タイプ | ヤマモガシ科 |
原産地 | オーストラリア北東部(クイーンズランド州北東岸のヒンチンブルック島とその周辺) |
耐寒気温 | 0℃前後 |
開花期 | 5月〜10月 |
日照 | 日向むき |
プラジオカルパは、オーストラリア北東部、クイーンズランド州北東岸のヒンチンブルック島とその近くの本土のみというごく限られた地域に生育する希少なバンクシアです。
ヒンチンブルック島は、世界遺産として有名なグレートバリアリーフの島の1つ
現地では別名“シルバースピア”と呼ばれているように、バンクシアにしては珍しいメタリックなシルバーブルーの花が特徴的。
完全に開花すると最終的にワインレッドや紫色っぽい色味に変化します。
新芽は柔らかいビロードのような紅い毛に覆われており、新芽がたくさん展開する時期はお庭のアクセントとしても活躍します。
最大樹高は5mほどと割と大きくなる品種ですが、日本でそこまで大きいプラジオカルパはみたことがありません。
花は実生から3〜5年で着くそうで、鉢植えだと樹高1m以上がおおよその目安とされています。
わが家のプラジオカルパの開花はサイズ的にまだ先の話ですが、是が非でも“シルバースピア”と“深紅に染まる新芽との共演が見たいところです。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
プラジオカルパの栽培には少しだけ注意が必要で、暖かい南国の島出身のこの子は寒さに若干弱いです。
近年多々ある記録的な寒波襲来時には迷わず屋内避難が無難。千葉の比較的暖かい地域に住んでいましが、冬の間は軒下管理で霜と寒風に当てずに育てています。
大株であれば関東でも地植えができそうなので、後々はチャレンジしてみたいと思ってます。
寒さには弱いですが夏の暑さには比較的耐性がありそうで、春から秋にかけては水もよく吸います。
用土
プラジオカルパの土は、水はけと水もちの両方を意識した、弱酸性の配合にしています。
基本的には鹿沼土と硬質赤玉土をベースに軽石と腐葉土のミックス+その時家にあるもの(パーライト、日向土、ベラボン等の中からどれか1種)を適宜加えてます。
かなり水捌け重視の配合ですが、鉢もよく乾き、地植えのような根になると評判の不織布ポット『ルーツポーチ』を使用しています。
水やり
プラジオカルパは熱帯出身ということもあり水をよく吸います。
鉢植え管理のわが家では、春と秋の晴れた日は1〜2日に1回程度
冬は1週間に1、2回程度
夏は早朝に1回、場合によっては夕方にも1回の計2回与えることもあります。
肥料
バンクシアプラジオカルパの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。
剪定
剪定すればするだけ枝葉のボリュームも増え、幹も太くなるのでわが家でも積極的にカットして整えています。
成長スピードも早く良く分岐するので剪定しがいがあり、樹形作りも楽しめます。
バンクシアプラジオカルパは挿し木で増やすことも可能です。
時期にもよりますが比較的成功率も高めだ感じます。わが家でも挿し木株が順調に育っています。
一風変わったバンクシア プラジオカルパ
バンクシアプラジオカルパはベルベッドのような質感の赤い新芽に、
メタリックでオーナメンタルなシルバーブルーの花が魅力的なバンクシアです。
レアな品種なので中々出会う機会の少ないバンクシアではありますが、一風変わったバンクシアをお探しの方、
レア品種を育てたいけど気難しい西物はちょっと…という方には特にお勧めしたい品種の一つです!
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