今回紹介したいセルリアは『セルリア プリティピンク』
セルリアは南アフリカ原産ですが日本ではオージープランツのくくりで流通する人気の植物です。
プリティピンクはピンクと白の混ざった可憐な花を咲かせる品種であり、とても花持ちがよく切花としても人気。ドライフラワーにも適しています。
冬から春にかけて苗の流通が始まるセルリアですが、SNS等でも枯らしてしまった報告をよく見かけるため、〝セルリア=栽培が難しい〟といった印象を持たれてしまっているかも知れません。
事実、セルリアは日本で育てるにはやや適さない性質があり、特に日本の高温多湿を苦手とします。
プリティピンクは同じくセルリアの品種で人気の高いブラッシングブライド(=BB)と比べると、丈夫で育てやすく、育て方のコツさえ掴めば何年もお庭でこの美しい花を鑑賞することが可能です。
この記事では、『セルリア プリティピンク』の育て方と成長記録を紹介しています。
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セルリア プリティピンクの成長記録

オージープランツを集め出した最初の年に、セルリア ブラッシングブライド(=BB)と共にプリティピンクをお迎えしました。
切り花を初めて見た瞬間からこの花の魅力にハマり、自宅の庭でこの美しい花を楽しみたいと思ったのがお迎えのきっかけです。

プリティピンクの花はBBよりもピンク色が強く出ており、白との対比はおおよそ5対5。うっすらライムイエローも含まれており、見ていて春を感じます。
とはいえセルリアの蕾が見られる季節は1年で最も寒い季節ですので、実際の春はまだ先です。

花が咲き切った様子。寒さにあたり、より一層ピンク味が増しました。
たくさんの花が細い枝先につくため、重さに耐えきれず花が下を向いてしまいます。

さらに開花が進み、中央のもふもふが溢れ出たら見頃のピークが過ぎた形となります。
見頃を終えた花はこまめにカットしてあげる、次のお花に栄養が周り、新しい蕾が膨らんで次から次へと開花リレーが続きます。
3月の終わり頃の様子

開花リレーも一旦落ち着いた頃合いで、来シーズンに向けての切り戻し剪定を行いました。
カットしたお花は切り花で楽しんだあとドライフラワーとして飾ります。状態の良い枝は挿し木チャレンジへ。

花後の切り戻し剪定と同時に、5号鉢からルーツポーチ2ガロンへ鉢増しを行いました。
わが家ではオージープランツの栽培にルーツポーチを用いることが多いです。通気性と水はけの良さ、土がたくさん入るため安定するところなどが気に入りリピートしています。
初夏の様子

切り戻し剪定を行ってから3ヶ月ほどでフレッシュグリーンの新芽がわさわさと生えてきました。ひとまず生育は順調です。
もう少し生え揃ったタイミングで、葉を間引いて風通しのいい状態に整えます。

セルリアは挿し木で増やすことが可能です。成功率もそこそこ高いので、切り落とした不要の枝を挿して予備株をおさえておくのも何かあったときの保険に安心です。
セルリア プリティピンクの特徴と育て方
| 学名 | Serruria pretty pink |
| タイプ | ヤマモガシ科 セルリア属 |
| 樹高 | 1m~ |
| 葉張り | 1m~ |
| 開花期 | 12月〜5月頃まで |
| 日照 | 日向〜半日陰 |
セルリアは南アフリカ原産の常緑低木樹で、オーストラリアでも良く栽培されるためオージープランツとして扱われることも多いです。
40種類以上あるといわれ、日本国内では主にプリティピンクやブラッシングブライド、カルメン、レモンハニー、ラズベリーバーストなどの品種が流通しています。
プリティピンクはオーストラリアで品種改良された品種であり、冬から春にかけて白とピンクが混ざった色の花を咲かせるセルリアです。
たくさんの花が集まって頭状花序をつくり、花のように見える苞がその周りを美しく囲みます。
花芽のイメージ

花はカサカサとしたの質感をしており、切り花やドライフラワーになっても褪色スピードがゆっくりなので鑑賞期間が長いことも魅力。
冬に出回るオージープランツの代表格として、日本でも親しまれています。
育てる環境
わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、セルリア プリティピンクを1日中日の当たる南向きの庭でハンキングにして育てています。
セルリア プリティピンクは四季を通して完全屋外での管理で問題ありません。
日当たりと風通しが良い場所で最も良く育ちますが、雪、霜、長雨などを避けるため、軒下や屋根のある場所での管理もおすすめです。
セルリア栽培において日当たりの有無はかなり重要となり、日当たりが悪いと枝が徒長して暴れたり花付きが悪くなります。
セルリアを夏に枯らしてしまったという報告をよく耳にしますが、大半がブラッシングブライドの事例ではないでしょうか。プリティピンクは暑さ、寒さ共に強く、ブラッシングブライドよりも比較的育てやすい印象です。
蒸れには弱いため、夏場は涼しく管理するのがポイントです。不要な葉や新芽はあらかじめ間引いておくのも効果的。
耐寒性は0℃から-5℃ほど。寒さにあたると花のピンクの色味が濃くなり、葉は赤紫色に染まります。
0°を下回るような寒い日、北風にさらされてしまうと葉がパリパリになって崩れてしまうため、寒波襲来時などの夜は玄関先など室内に取り込むか、不織布などで株全体をガードしてあげると安心です。
セルリアを枯らさないコツは、第一に風通しのいいところに置き、夏はできるだけ涼しく。環境の変化に応じて臨機応変に置き場所を変えられる小回りの効いた管理をする事です。
その為、セルリア プリティピンクの栽培でおすすめなのは鉢植え一択です。地植えで育てることは不向きと考えます。
用土
セルリアの多くは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。
オージープランツの土の配合では、鹿沼土をメインに赤玉土、軽石、ピートモス、堆肥などのブレンドが定番ですが、
わが家では、セルリアをはじめオージープランツ(一部例外あり)の土には市販の培養土をベースで使うことが多いです。
わが家が使っているベースの培養度
上記の培養土をベースに、鹿沼土、軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを適宜配合した土を使用。
水やり
セルリア プリティピンクへの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングでたっぷりと与えます。
蒸れを意識するあまり乾かしすぎてしまうと水切れで枯らしてしまいます。迷ったら水を与えてしまって問題ありません。育ててみた体験上、根腐れよりも水切れで失敗してしまうことの方が取り返しがつかず、リスクが高く感じます。
肥料
肥料を与えなくても育つとされているセルリアですが、毎年花を咲かせること、葉の色、ハリツヤを維持するためにも定期的な施肥は欠かせないと考えています。
ところがセルリアには肥料を与えて良い時期と、与えてはいけない時期があります。
肥料を与える場合は花芽の形成が始まる9月頃まで。それ以降に施肥してしまうと花芽が付かない場合があるため注意が必要です。
12月頃蕾が確認できたら施肥を再開し、また翌年の9月頃まで2週間に1回のペースで与えます。
使っている肥料はこちら
わが家では、セルリアに与える固形肥料に『両筑プランツショップ』のリン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」をチョイス。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつ一部ヤマモガシ科の植物にも安心して与えることができる配合で作られています。
もしくは硫安を単肥で与える
硫安の与え方ですが、2000倍の水に溶かしたものを1週間から10日ごとに与えます。硫安の場合も肥料と同様9月頃までとし、それ以降は必要ありません。
活力剤も併用
わが家では肥料のほかに、1週間に1度のペースで近年話題のバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
栄養が不足すると葉色が黄色くなったり花芽がつかなかったりと、そのサインが顕著に現れます。
また、暑い夏、寒い冬を乗り切るためにも活力剤の散布は心強い味方となるので、セルリアの栽培には積極的に使っていきたいアイテムです。
剪定
セルリア プリティピンクは開花期が長く、冬〜春にかけて花が咲き続けます。花の見頃のピークを迎える春の終わり頃までに、切り戻しを行い株をリセットしてあげると樹形も整い、夏の蒸れ対策にも効果的です。
また、植え替えを行う場合もこのタイミングが適期となります。
開花後の剪定
- 開花が終わったら、任意の位置で切り戻し(剪定)します。
- これにより、翌年の開花に向けた準備を整えることができます。
生育促進のための剪定
- 伸ばし放題にしてしまうと花芽がつきにくいことがあります。
- 1年に数回、剪定することで、剪定した部分から花芽が伸びてきます。
- 剪定によって株の生育を調整し、花をたくさん咲かせるように促すことができます。
全ての花が咲き終わったら株元から約10cm程の高さで切り戻しを行います。葉が残る場所であれば基本どこで切っても大丈夫です。
剪定後、夏にかけてたくさんの新芽が出てきます。枝数を増やしすぎると花芽に栄養が回らなくなるため、残したい枝をセレクトしたら余分な枝は適宜落として枝数を調整します。
わが家では、1本の主軸の枝に3本の新枝を残すよう整えています。(例:3本の主軸の枝があったら新枝は9本になります)
また、セルリアの葉は多く集まり密集しやすいため、夏場は蒸れ防止をかねて葉数も間引いておくと風通しが良くなり効果的です。
セルリア プリティピンクを実際に育ててみた感想
育てるのが難しいという印象を持たれがちなセルリアですが、プリティピンクはセルリアの中でも比較的丈夫で育てやすく、育て方のコツさえ掴めば何年もお庭でこの美しい花を鑑賞することが可能です。
実際にわが家でも数年育てていますが、夏は多少クタッとする事があっても力強く新芽を吹き出して、秋になる頃には一回り大きく成長し、冬になるとまた可憐な花を咲かせてくれます。
セルリア栽培において日当たりの良さももちろん大切ですが、一番は風通しのいいところに置き、夏はできるだけ涼しく管理してあげる事が重要となります。
花期が長く、一度開花が始まれば冬から春にかけてお庭をやさしい色味で彩ってくれるセルリア。花後は切り花やドライフラワーとして、お部屋の中に飾るのもおすすめです。











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