『ヒースバンクシア』の特徴と育て方、剪定から開花までの様子【成長記録】

大小合わせてのべ20種類以上のバンクシアを育てているわが家が、日本の環境でも育てやすいバンクシアを紹介します。

今回紹介したいバンクシアは『ヒースバンクシア(バンクシア エリシフォリア)』

その他のバンクシアはこちら

目次

『ヒースバンクシア』の大株を格安でゲット!

普通のHCでは中々お目にかかることのできないバンクシアの苗、大株ともなると尚のことですが、そこは流石なんでも揃うジョイフルホンダ

超特大の園芸コーナーにて、これまた特大サイズのヒースバンクシアを発見!

お値段も嬉しいHC価格! これは買うよね

多少徒長している枝も目立ちますが、それを差し引いてもとてつもない枝数に先が見えないほどの葉の密度。

幹もご覧の通り極太の2本立ち!

ほほなっつ

恐るべしジョイ本!そして即購入!!

ヒースバンクシアの成長記録

エコノミーポットに根がガチガチに回っていたため、早急にひとまわり大きな素焼き鉢に植え替えしました。

ほほなっつ

それにしてもすごいボリューム。

ここまでくると少し間引かないことには花が咲かないんじゃないかと不安になるレベル。

冬の様子

真冬のヒースバンクシアの様子。青々しかった葉は寒さで多少黄色く変化しました。

真冬でしたが徒長した枝や脇芽を少し切って整えています。

初夏の様子

秋から春頃まで特に大きな見た目の変化はなかったのですが、気温が上がり季節が夏に変わる頃、一気に伸びて縦にも横にもひと回り大きく成長しました。

購入した当初の頃と比べると下葉はポロポロと落ちてスカスカになりましたが、上の方のボリュームは更に増して枝数も倍以上増量。

ただこの時点ではまだ花芽らしきものは確認できず

このサイズでも花芽が確認できないところを見ると、やはり少し間引き剪定が必要なのかもしれません。

この頃になると土の渇きも尋常じゃなく早く、水やりも追いつかず相変わらず下葉もポロポロ・・・

もしやと思い鉢底を覗いてみるとご覧のありさま 笑

根がパンパンに詰まっていたので、2回り以上大きなルーツポーチ12ガロンに鉢増しを決行

そのタイミングで剪定も行い、そのまま2度目の越冬をしました。

その甲斐あってか、次の年の春にはまた一段とボリュームアップし、最初に迎えた当時と比べて縦にも横にも1.5倍以上成長

そして、嬉しいことに迎えて2年目にしてようやく待望の花芽も確認できました!

過去に剪定した枝の節目からぴょこんと可愛らしいヤングコーンがお披露目

夏の間徐々にサイズアップ。この辺りになるとバンクシアの花芽らしくなてきました。

木全体でみると枝と枝の間に展開する花芽は目立たないのですが、花単体と見るととても鮮やかな発色でとても目立ちます。

夏の終わりから秋の初めにかけて色が濃く、バンクシアの花らしいシルエットに膨らんできました

花芽確認から約半年かけて、秋の半ば頃に見頃のピークを迎えました!

これだけ長いスパンをかけて花芽が楽しめるのもバンクシアの醍醐味ですね。

『ヒースバンクシア』の特徴

スクロールできます
学名Banksia ericifolia
タイプヤマモガシ科
原産地オーストラリア
耐寒気温-5℃前後
開花期5月〜10月
日照日向むき

エリカのようなトゲトゲした葉を持つことからヒースバンクシア(Heath Banksia)という英名があるバンクシア・エリシフォリア(Banksia ericifolia)

ただし葉は柔らかく、見た目ほど刺々しくはありません。1年中青々としていて、花がついていない時期でもお庭を明るくしてくれる存在です。

ヒースバンクシアは赤、もしくは黄色の花を咲かせ、どちらの場合も30cmの長さまで成長します。

樹高は割と高く、日本の環境でも5メートルほどに成長し、幅も2メートルにまで広がります。

バンクシアを育てる上で押さえておきたいのが「プロテオイド根」の存在。

プロテオイド根

バンクシアには「プロテオイド根」と呼ばれる独特な根の構造をしています。

根が塊になっていることからクラスター根とも呼ばれ、リン酸を多く摂取する役割を担っています。

この根のおかげで多くのバンクシアは栄養の乏しい砂地や痩せ地に自生することができています。

ほほなっつ

逆に肥えた地だとリン酸過多で調子を崩して枯れてしまうリスクが!

『ヒースバンクシア』を実際に購入して育てる

『ヒースバンクシア』の値段の相場と購入方法

ヒースバンクシアは日本の環境でも育てやすく繁殖も容易とあって、数あるバンクシアの中でも比較的手に入れやすい品種です。

一般的に手に入れる方法としては、直接園芸店に足を運ぶ、もしくは楽天などのオンライショップを利用するなど。

近年ではフリマアプリなどでも多く取引されています。

価格の相場は5号ポットサイズで2000円台から。小さいポットサイズのものであれば1000円ほどで購入できる場合が多いです。

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『ヒースバンクシア』の置き場所

日当たりと風通しがいい場所に置くのが好ましい品種です。

ヒースバンクシアは日本の環境でも育てやすいバンクシアで暖地であれば十分地植えも可能。

庭に植えて大きく育てたいところですが、ヒースバンクシアは高木なので狭い庭のわが家では泣く泣く鉢植えでの管理一択になります。

ヒースバンクシアは暑さに強く、湿度にもそれなりに強いため、わが家ではよく日の当たる(西日も当たる)屋外で管理しています。

『ヒースバンクシア』の水やり

鉢植え管理のわが家では、春と秋は2〜3日に1回程度

冬は1週間に1、2回程度

夏は毎日あげてもいいのですが、蒸れも怖いので土の表面が乾燥してされに指で軽く掘ってそこで土が乾いていたらあげるようにしています。

ほほなっつ

体感で言うと2日に1回、もしくは朝あげたら次の日の夕方にあげるくらいかな

『ヒースバンクシア』の用土

わが家では水はけと水もち両方を意識した配合にしています。

基本的には鹿沼土ベースで、硬質赤玉土、軽石、パーライト、ピートモスを加えたものを使用。

『ヒースバンクシア』の肥料

ヒースバンクシアの肥料には『両筑プランツショップ』にて購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

リン酸を多く含まない肥料であれば問題ないので、わが家では「グレヴィレア バンクシア専用肥料」の他に、ハイポネックスの活力剤「リキダス」と混ぜて芝用の液肥を与えたりもしています。

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『ヒースバンクシア』の病害虫

プロテオイド根をもつ植物なので、コガネムシやヨトウ虫など根に直接危害を加える害虫は総じて怖いです。

わが家では、コガネ虫の幼虫やアブラムシ対策で定期的なオルトラン散布で予防しています。

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『ヒースバンクシア』の剪定

他のバンクシア同様ヒースバンクシアも剪定することで枝数が増え、幹も太くなるため樹形を整えたり強風に強くなるというメリットがあります。

その他にも剪定は開花を促進したり、風通しをよくしたりと様々なメリットがあるため、ぜひ積極的に行っていきたいところ。

『ヒースバンクシア』の夏対策

わが家ではヒースバンクシアを鉢植えで屋外管理。大きくて重たいので雨くらいでは基本動かしません。

西日にも強いヒースバンクシアなのでわが家ではこれといった夏対策もしておらず、

強いて言えば蒸れないよう水はけの良い土壌に通気性のいい素焼き鉢を合わせて、水は土の表面が乾いた事を確認して夕方、もしくはかなり早朝に与えるようにしています。

『ヒースバンクシア』の冬対策

大株であれば-5度まで耐えるというヒースバンクシアなので暖地であれば外で冬越し可能です。

霜対策で株もとにマルチングしてあげるとなお安心。

この程度の雪であれば葉も傷むことなく特に対策を必要としませんが、

ここまで積もると雪の重さで枝が折れることがあるため、枝を軽く揺らして雪降ろしをしました。

寒波襲来時や強い寒風が吹き荒れる夜間は不織布のカバーをかけて株全体を寒風からガードしました。

『ヒースバンクシア』は日本の環境でもよく育つ!

東西合わせて15種類以上のバンクシアを育ててきた筆者ですが、ヒースバンクシアは特に日本の環境下で育てやすいと感じています。

寒冷地や豪雪地帯を除く広い範囲で地植え可能な高い耐寒性に加え、西日にも耐えるほど暑さにも強い品種です。

葉はよく茂り、鮮やかなオレンジや赤色の花は最大30cmとバンクシアの中でも特大級!

横にも広がる高木なので大きく育つととても目立つので、シンボルツリーとして活躍します。

バンクシアをシンボルツリーにしたいと考えている方、ヒースバンクシアを候補に入れてみてはいかがでしょうか☆

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