とても大きなコーン状の花を咲かせることで知られる『バンクシアグランディス』
そんなグランディスの小苗を育てて約2年が経ちましたので、これまでの栽培を通じて分かったこと、わが家の管理方法などを記します。
- バンクシアグランディスのリアルな成長記録
- バンクシアグランディスの育て方
- バンクシアグランディスの魅力
迎えた1年目は成長緩やかなわが家のバンクシアグランディス
SNSなどでバンクシアグランディスを育てている方の投稿を見ると、成長速度はそこそこ早い印象で、
中には1年で50㎝近く伸びているという個体まで見かけます。
わが家のグランディスはと言うと、2年近く栽培しているとは思えないほどミニマムで、もうずっと赤ちゃんみたいな子苗のまま
根本の幹はそこそこ太くなっては来てるんですけど、てっぺんは年間で約5㎝ほど伸びているかどうか。
そもそも1年に一度、春の時期にしか動いた様子のないわが家のグランディス君
もしかして鉢が小さい?水が足りない? 試行錯誤の末一回り大きな鉢に植え替えてみたところ
ルーツポーチから根鉢が抜けず、最後は力任せに無理矢理引っこ抜いたら大量の根っこが切れちゃった!!!!
バンクシアをはじめ特殊な根をもつヤマモガシ科の根をいじくる行為は基本NG
ましてや西オーストラリア出身の気難しい品種・・・もうダメかもと思いましたが、
その後もいたって元気で、相変わらず成長は遅いものの特に地上部が傷む様子もなく、無事夏も冬も超えてくれました。
ルーツポーチ1ガロン→スリット鉢6号ロングと経て、今年の春に再びルーツポーチ2ガロンへと鉢増しを決行。
ほんの少ししか残っていなかった根っこも無事に根鉢を形成しており、改めて植物の逞しさに驚かされました。
ある程度育たないと(目安は樹高2m以上)花は付けないことで知られるバンクシアグランディス
花のサイズだけで30㎝を超えるので、そりゃあひょろひょろのサイズでは木の方が折れちゃいますよね 笑
グランディスの苗はそこそこ出回っているはずですが、花が咲いてるグランディスを生で見た経験はありません。
とある有名な生産者様のもとで開花しているグランディスの様子を、SNSごしでなら見たことはあります。
日本の環境下でも根気よく育てていけば、いつか花が見られる可能性があるということですよね。
2年目の春から一気に成長!
わが家のグランディスがとうとう本気を出しました! (上記画像の右)
あれだけ動きのなかった株が急にすくすくと伸びはじめ、成長期の1ヶ月で縦に倍ほど大きくなりました。
なんと3月から4月の1ヶ月で約30cmも高さがUP
さらに成長点は梅雨の間も動きを継続中で、6月から7月の1ヶ月でまだ伸びる模様
このままいくと1年で3倍近く背が高くなる見通し。
これは喜ばしい成長なのか、もしかしたら徒長にあたるのか、そこらへんはまだまだ経験不足につき判断は難しいのですが、、、
日当たりと風通しをよくし、水も晴れた日はほぼ毎日あげていたらすくすくと成長しました 笑
バンクシアグランディスの特徴と育て方
学名 | Banksia grandis |
タイプ | ヤマモガシ科 |
原産地 | 西オーストラリア |
耐寒気温 | -5℃前後 |
開花期 | ー |
日照 | 日向むき |
バンクシアグランディスはまたの名をジャイアントバンクシアとも呼ばれており、その名の通りと〜っても大きなコーン状の花を咲かせます。
他のバンクシアとは比較にならないほど大きなコーンは迫力、インパクト共にジャイアント級!
残念ながらわが家のグランディスはまだまだ花とは縁遠いいサイズですので、花の画像は検索してみてください。
花のインパクトもさることながら、葉の形は規則正しい幾何学なフォルムが特徴的で、
葉だけでも鑑賞価値の高い品種だと思います。
西オーストラリア出身のバンクシアなのでさぞ気難しいかと思いきや、育ててみたところ他の東バンクシアと比べてそこまでシビアな管理は必要ない印象でした。
西オーストラリア出身のバンクシアの中では比較的苗が流通してるのも嬉しいポイント。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
バンクシアグランディスは、年間を通してできるだけ日当たりと風通しがいい場所に置くのが好ましい品種です。
わが家では年間を通して日当たり風通しの良い南向きの庭で管理しております。
西日で葉が焼けるようなこともないのですが、真夏は遮光率50%の遮光シートをかけて強すぎる日差しをセーブしてあげると安全かもしれません。
耐寒性は0〜-5度の間でしょうか。これはもちろん霜と北風に当てない前提の話です。
わが家では、冬は霜と寒風に当てないよう注意しつつ、氷点下の夜も屋外(軒下)管理で越冬できました。
寒さよりも蒸れに弱い印象なので、梅雨時期の長雨や夏の急な豪雨を回避できる鉢植えの方が無難です。
用土
わが家では、バンクシアグランディスの用土には、硬質赤玉土(小粒)+硬質鹿沼土(小粒)をベースに
ピートモス、パーライト(軽石小粒)、腐葉土、ベラボンなどを適宜加えたオリジナル培養土を使用しています。
鉢はルーツポーチにて管理しているため、水はけはもちろん、夏を持ち堪えられるよう水持ちも意識した配合になってます。
水やり
わが家で行っているバンクシアグランディスの灌水は、植物の栽培では基本中の基本となる「土の表面が乾いてきたらたっぷり与える」を実践しています。
日本に比べて年間降水量の少ない西オーストラリア出身のバンクシアとあり、迎えた最初の一年は灌水をやや控えめ(表土から1㎝深いところが乾いたらを目安)に行っていましたが、
根がしっかりはった後は乾くスピードも早くなったので、表土の乾きを待たず灌水のピッチを上げてみています。
肥料
バンクシアグランディスの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
固形肥料の他に、成長を促す目的で2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を定期的に与えています。
剪定
バンクシアグランディスの剪定に関して、わが家では一度もおこなってきておりません。
わが家では、樹形を整えたり分岐や開花を促す目的で、他のバンクシアの剪定はこまめにおこなっているのですが、
そもそもこのグランディス君、剪定ができるほど切れる長さも葉の枚数もないため未だ様子見の状態が続いています。
グランディスも切れば切るほど枝は分岐されて樹形作りが楽しめる品種ではありそうですが、あと10㎝伸びたら切ってみようと考えています。
いつか花が咲く日を夢見て
バンクシアグランディスを約2年育ててわかったこと
西オーストラリア出身のバンクシアの中でも、水の管理や環境づくりにそこまでシビアな調整は必要なさそうかな?
夏は蒸れに気をつけて、冬は寒風と霜に当てない。
年間を通して日当たりと風通しを良く管理してあげるだけで元気に育ってます。
プロの生産者様の元とは言え、日本でも条件が合えば開花までたどり着けると証明されたバンクシアグランディス。
いつか花が咲くその日を夢見て、大切に育てていこうと思います。
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