育てやすくて花付き抜群!『ハケア スコパリア』の特徴と育て方【成長記録】

大人気のオージープランツの中でも流通量が少なく希少価値の高いハケア。

バンクシアのような異彩を放ち、グレビレアのように花付きよく、一度に大量の花を咲かせます。

そして思った以上に丈夫で育てやすいのが魅力。

もっと流行ってもいいのにと、思わずにはいられない!

そんなハケアの魅力を、開花までの様子と成長記録を交えながら紹介してまいります。

目次

ハケア スコパリアの成長記録

行きつけの園芸店にて、偶然見かけた大株のハケア スコパリア。

ハケア自体見かけるもは稀ですが、ここまで大きな株となるとかなり希少。

出会うまで存在すら知らなかったスコパリアという名前ですが、気がつけば抱えてレジに並んでいました。

帰宅してから気がつきましたが、タグをみるにバンクシアで大変お世話になっている「四国ガーデン」さんの苗でしたね。

調べてみると5号ポットの小苗であれば定期的に販売されているようでした。

なにはともあれわが家では初のハケア。しかも大株。さらに言えば花芽付き!(すでに咲いてる)

生のハケアをみるのも初めてですが、花も初めて。

花の雰囲気はバンクシアとグレビレアを足して2で割った雰囲気でしょうか?

ハケア自身ヤマモガシ科ではありますが、ヤマモガシというものはどうしてこいうも摩訶不思議な花を咲かせるのでしょうか。

やや小ぶりなピンクッションのような花は、咲くはじめがクリーミーでとっても可愛らしい印象です

中央はほんのりパープルなのもとってもお上品。

日本人が好みそうな色の組み合わせではないでしょうか。少なくとも私は大好きです。

完全にいた状態。ピンの先端はイエローで、この状態になると甘そうな蜜がポタポタと溢れます。

ピークを過ぎるとクリーム色だった花は次第にピンク色へと移ろいで、

最終的には赤色になって開花を終えます。

一度に何色も花の色が楽しめるのもハケアの魅力です。

まだ肌寒く、花の少ない庭を彩ってくれる貴重な存在。

大体3月頃まで、絶え間なく開花が続くので、1輪1輪の開花は短くても株全体としての花期はそこそこ長く感じられます。

花が終わると株の成長が一気に進み、春から夏にかけて全体的にふた回りほどボリューム感が増した様子。

いつの間にかまた数え切れないほどの花芽も抱え込んでおり、翌年の開花シーズンが今から待ち遠しくてなりません。

ハケア スコパリアの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。

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※希少&人気品種のため品切れの場合がございます。

ハケア スコパリアの特徴と育て方

学名Hakea scoparia
タイプヤマモガシ科
原産地西オーストラリアのウィートベルト地域に固有
耐寒気温-5℃前後
開花期日本では1月〜3月頃
日照日向むき

ハケア スコパリアは針のような細長い葉が特徴的で、葉の長さはおおよそ27cmほど、高さ幅ともに1.2 ~ 3mに成長する低木です。

この手の葉の植物は見た目に反して意外と柔らかいのがお決まりですが、スコパリアの葉に関して言えばしっかり硬いので刺さると痛いです。

花を覗こうと前かがみになると目に刺さり、スコパリアに背を向けて中腰になるとお尻に刺さります。これは実際に体験しました。

花はクリーミーな白からはじまり、次第にピンクから赤に変化します。

お花の参考イメージ

花のシルエットはハケアらしいピンクッション型でウニのようにも見えます。

花の大きさはピンポン球より小さく小ぶりですが、一度に大量の花を咲かせるのでとても見応えがあります。

春から花芽が膨らんできますが、開花まではゆっくりで冬頃に咲きます。

咲くまでは長いですが、一度咲いてしまえば散るのはあっという間です。

育てる環境

わが家の栽培環境

わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。

ハケア スコパリアは日当たりのいい環境でよく育ちます。

我が家では、1日中日の当たる(西日も当たる)場所に置いて管理していますが、午前中のみ日が当たるような半日陰でも問題なく育ちます

連日35度を超える灼熱の夏も遮光なしで管理。

冬の寒さにも強く、軽い霜程度は問題としません。

また、花付きも良いので毎年たくさんの花を楽しめるのも魅力。

実際に育ててみた感想は、性質、花付きの良さともにグレビレアに近い印象です。

温暖な地域で水捌けの良い環境であれば、おそらく地植えで育てることも十分可能だと思います。

用土

7号ポットで迎えたハケア スコパリアの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。

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現地の育て方を調べてみても、「水はけの良い砂質の土壌で最もよく育ちます」と書かれているように、四国ガーデンさんの土も水捌けに優れており、もちろんハケアにも使えます。

花後に鉢増しした際には、この四国ガーデンさんの土になるべく近づけた配合で植え替えを行いました。

根がパンパンかと思い開けてみましたが、意外とそれほどでもなかった様子。

正直これなら後1年は行けたような気もしますが、ビニールポットからは変えたかったので結果オーライ。

ひとまわり大きなルーツポーチ3ガロンへ。

背丈があるのでルーツポーチくらい土が大容量で入る鉢だと安定して自立します。これで強風も怖くありません。

水やり

水やりは育てている環境に大きく左右されますので、参考程度に留めてください。

ハケア スコパリアの水やりは、土の表面が乾いてきたら潅水を行なっています。

冬に花を咲かせるためか夏よりも冬の方が水を欲しがる印象でした。

夏はそれほど水を欲しがらず、花芽が大量についていてもそこまで吸水の勢いを感じません。わが家だけかな?

真夏の暑い時期でも3日に1回ほどの潅水ペースで様子を見ています。

ただし地上部の生育は旺盛で、ほっとくとどこまでも伸びます。また、花芽も大量に付くので株自体は元気な様子。

肥料

ハケア スコパリアの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

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固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と

植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。

剪定

樹勢が強く、縦にも横にも枝が伸び続けるためある程度サイズのコントロールはした方がよさそうです。

剪定のタイミング的には花後が良さそうです。

そこを逃すとすぐにまた来シーズン用の花芽が大量につくため、切るのに躊躇してしまいます。

育てやすくて花付き抜群!ハケア スコパリアの魅力

ハケア スコパリアを実際に育ててみて、四季を通してとても育てやすい品種であると感じました。

西オーストラリア出身と聞くとどうしても気構えてしまいますが、水捌けの良い土とある程度の日当たり、風通しの良い環境さえ確保できれば、あとは普通の水やりだけで十分健康に育ちます。

剪定などしなくても自然にたくさんの花芽をつけて、開花シーズンになるととても魅力的な花がこれでもかと咲き続けます。

オージープランツと言えばバンクシアやグレビレアが人気ですが、これからはハケアからも目が離せなくなりそうです。

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