今回紹介したいバンクシアは『バンクシア プラエモーサ(カットリーフバンクシア)』
四国ガーデンさんのコアラ祭り(訳あり特価品)にてお迎えしたヤマモガシ科のバンクシアプラエモーサ イエロー
なぜイエローかと言うと花の色がイエローだからです。
この記事では、『バンクシア プラエモーサ』を地植えで育てた感想と成長記録を紹介しています。
バンクシアプラエモーサの成長記録
お迎え当時の様子
四国ガーデンさんの「コアラ祭り」にて、プラエモーサの「訳あり」苗を購入。
「下葉が傷んでいる」「葉が落ちている」という理由で、訳あり品として格安で販売されていました。
どこが訳ありなのか、私には基準がわからない元気な苗が届きました
下葉を見ると確かに黄色い斑点が出ている葉もある様子。
これで訳ありというのなら我が家の苗のほとんどが「訳あり」に区分されそうです。
鮮やかなライムイエローの新芽が日の光で輝いて見えます。
4ヶ月後の様子
この新芽がぐいぐい伸びて、たった4ヶ月で倍ほどのサイズに成長しました。
幹が太くなる前に枝がすくすくと伸びるので、枝は常に暴れ気味。
枝の途中途中の成長点からも勢いよく側芽が伸びて、樹勢はとにかく強い様子。おまけに成長も早そうです。
成長記録は随時更新予定です。
バンクシアプラエモーサの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。
バンクシアプラエモーサの特徴とわが家の管理方法
学名 | Banksia praemorsa |
タイプ | ヤマモガシ科 |
原産地 | 西オーストラリア州南西部 |
耐寒気温 | -5℃前後 |
開花期 | ー |
日照 | 日向むき |
プラエモーサは西オーストラリア州南西部出身のバンクシアで、日本でも切り花やドライフラワーとして流通のある人気の高い品種です。
樹高4mほどに成長する低木で、環境適応力が高いとされていますが、夏の湿度を嫌います。
高温多湿の日本での栽培はチャレンジになりそうですが、比較的環境条件の近しいシドニーあたりでも栽培に成功している事例を見ると、日本での栽培にも希望が持てそうです。
花の色がワインレッドの品種とイエローオレンジの品種の2品種に分かれており、日本での流通は“イエロー”が一般的です。
わが家で育てている品種も“イエロー”です。
お花の参考イメージ
花穂のサイズは最大30cm以上とバンクシアの中ではかなり大型。鮮やかな色と合間って、密集している葉の中でも花はとてもよく目立ちます。
ただし花が咲くのは株がそこそこ成熟してからと言われており、小苗から育てて花を見られるまでにはかなり先のことになりそうです。
葉の参考イメージ
別名カットリーフバンクシアとも呼ばれ、その名の通り細かな切れ込みのある短い葉が特徴。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
日当たりの良い環境が適していますが、夏の強い日差しで葉が焼けたり群れてしまったりするリスクを考えると、夏は遮光するか半日影のような環境で管理してあげると良さそうです。
小苗のうちは霜と寒風も避けたいところですので、軒下があればそこでの管理がおすすめ。
わが家でも、年間を通して軒下で管理しています。
鉢植えでの管理が基本となりそうですが、仮に地植えチャレンジするにしても水はけには拘りたいです。
また、緩やかな傾斜があれば地植えの成功率を上げてくれそうです。
フィトフィトラ菌への耐性は低いとされていますが、オーストラリア西部出身のバンクシアではお決まりみたいなものなので、あまり気にせず割り切って育てています。
用土
5号ポットで迎えたバンクシアプラエモーサの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。
現地の育て方を調べてみても、「水はけの良い砂質の土壌で最もよく育ちます」と書かれているように、四国ガーデンさんの土も水捌けに優れており、東西問わずどのバンクシアにも使えます。
もちろんバンクシア意外のオージープランツにも◎
水やり
バンクシアプラエモーサの水やりは、土の表面がやんわり乾きはじめたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。
蒸れには注意が必要で、特に真夏は根からの吸収率も下がるので、土の表面は乾いていても中は意外と湿っているかもしれません。
そのまま灌水してしまうと蒸れの原因になるので、夏場は必ず持ち上げ確認をして重さで判断しています。
肥料
バンクシアプラエモーサの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。
剪定
現地では花後に剪定するか、切り花を収穫する目的で切られるそうですが、リグノチューバを持たないため無理な剪定はリスキーです。
実際に育てている様子では、剪定しなくても勝手に分岐してよく茂りますが、早めに剪定するとより密に側芽が出てきます。
ほっとくと上に上に高く伸びるので、後々はサイズコントロールを目的とした剪定が必要になってくるかも知れません。
成長は早いけど花が咲くのはずっと先になりそう
カラフルでド派手な花が魅力のバンクシアプラエモーサですが、大きな花を支えるには木もそれなりに大きくなければならず、最初の花が付くまでには長い年月がかかります。
日本の高温多湿な夏も寒ずぎる冬も何度も乗り越えて、いつかこの素晴らしい花がお庭で咲く日を夢見て、楽しみながら育てていこうと思います。
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