小ぶりで多花性の珍しいテロペア『ブレードウッドブリリアント』を育ててみた感想

今回紹介したいテロペアは『ブレードウッドブリリアント』

日本でも数多くの品種が出回り始めたテロペアですが、以前から流通していた古参品種でありながら、滅多に市場には出回らず、今もなお希少性の高いレア品種であるブレードウッドブリリアント。

私自身、見かけたら即購入するという心構えでアンテナを張っていたにも関わらず、出会うまでに3年という月日を費やしました。

そんな希少なテロペア『 ブレードウッドブリリアント』ですが、他のテロペアにはない唯一無にな特徴がございます。

この記事では、『テロペア ブレードウッドブリリアント』の特徴と育て方・成長記録を紹介しています。

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目次

テロペア ブレードウッドブリリアントの成長記録

わが家では5品種目のテロペア『ブレードウッドブリリアント』をお迎えしました。

5品種目ですが、私が一番最初に園芸店で出会ったテロペアがこのブレードウッドブリリアント。

その当時私はバンクシアやグレビレアに夢中で(今もですが)、テロペアの魅力に感性が追いついておらず購入を見送ったのが長い後悔の始まり。

その時お迎えしなかったことを数年間悔いることになるほど、その後何年も出会うことのなかった念願の品種でもあります。

ようやくお迎えできた株は6号ポットに土半分の量で植えられた幼苗ですが、小さいながらも迫力のある赤いお花がしっかり1輪咲いております。

私の中でブレードウッドブリリアントと言えば“ちっちゃなテロペア”

他の品種(原種やシェイディレディシリーズ)に比べて株も花もややこぶりなのがこのテロペアの特徴で、狭い庭でも地植えできたり鉢植えで長く育てることができるのも魅力です。

ブレードウッドブリリアントは花付きも良いので株が小さいうちにも毎年花を咲かせてくれる優良品種です。とても育てやすい堅強な性質もテロペアならでは。

ただし油断していると強い日差しで葉が焦げることもあります。春にお迎えたばかりの株を日当たり抜群のスペースで管理していたところ、半日で葉が焦げつるっぱげに近い状態になってしまいました。

仕方がないのである程度健康な葉を残して剪定したところ、梅雨頃には新芽がしっかりとふき出てきてくれたので一安心です。

テロペア ブレードウッドブリリアントの特徴とわが家の管理方法

学名Telopea Braidwood Brilliant
タイプヤマモガシ科
原産地オーストラリア
耐寒気温-8℃前後
開花期3月〜5月
日照半日陰〜日向むき

テロペアは花径10cmほどの真っ赤な花を咲かせるオーストラリア原産の花木でワラタとも呼ばれています。

テロペア ブレードウッドブリリアントはテロペアの中ではやや矮小な品種で樹高幅は2mほど。成長速度も緩やかなので鉢植えでも容易に管理ができます。

花のサイズも小ぶりですが多花生で開花シーズンにはたくさんの花を咲かせてくれるのが特徴です。

お花の参考イメージ

小ぶりとはいえ花だけ見ると他のテロペアとの見分けはとても難しいのですが、ブレードウッドブリリアントは他の品種と比べて葉も小さく、先端がギザギザしていないラウンドリーフなので区別できます。

育てる環境

わが家の栽培環境

わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。

わが家では、テロペア ブレードウッドブリリアントを午前中のみ日の当たる軒下で育てています。

「テロペアは日陰を好む」と言うよりかは「日陰でも育つ」と言うのが私の見解であり、わが家ではテロペア シェイディレディレッド、イエロー、ホワイトを日当たりの良い花壇に地植えして育てています。

同じような調子で日当たりの良い軒下でブレードウッドブリリアントを育てていたところ、春に似つかわしくない強い日差しに当てられて多くの葉が黒く焼け焦げ、全体の50%ほどの葉が落ちてしまいました。

慣らし期間を取るべきだったと猛省し、お迎えから1年内は軒下の半日陰管理に切り替えて管理してみることにしました。

環境に慣れてしまえば他のテロペア同様日当たりの良い環境で育てることができるのですが、それでも夏本番の強い日差し(特に雨上がりの強い日差し)には新芽が焦げてしまうため要注意。

夏は遮光があると安心です。

テロペア全般に言えることですが冬の寒さにはとても強く、マイナス8度までは耐えられるため、積雪のない温暖な地域であれば地植えで育てることも可能です。

成長はゆっくりですが性質は堅強で育てやすく、花付きも良いため株が充実していれば毎年多くの花を咲かせてくれます。

用土

テロペア ブレードウッドブリリアントは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。

わが家では、市販の培養土をベースに軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを配合した土を使用。

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風通しと日当たりのいい場所で管理することが前提ですが、テロペア ブレードウッドブリリアントの土はいかにも水捌け重視のサラサラした配合よりも、多少水保ち肥料保ちのいい培養土の方が生育良く感じます。

わが家では、プロテアやグレビレア(一部例外あり)の土には市販の培養土をベースで使うことが多いです。

水やり

水やりは育てている環境に大きく左右されますので、参考程度に留めてください。

テロペア ブレードウッドブリリアントの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。

テロペア ブレードウッドブリリアントは夏場であってもあまり乾きません。もちろん育てている環境に左右されますが、葉焼けしないような環境で育てられている株であれば毎日水をやるようなペースでは乾かず、わが家では開花シーズンと夏場でようやく2〜3日に1回程度の灌水。

冬場であれば2週間に1〜2回といったペースで灌水しています。

肥料

テロペア ブレードウッドブリリアントの固形肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

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固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで液肥とバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。

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剪定

テロペア ブレードウッドブリリアントの剪定は、開花後の剪定と、生育を促進するための剪定があります。

開花後の剪定

  • 開花が終わったら、任意の位置で切り戻し(剪定)します。
  • これにより、翌年の開花に向けた準備を整えることができます。

生育促進のための剪定

  • 伸ばし放題にしてしまうと花芽がつきにくいことがあります。
  • 1年に数回、剪定することで、剪定した部分から花芽が伸びてきます。
  • 剪定によって株の生育を調整し、花をたくさん咲かせるように促すことができます。

テロペア ブレードウッドブリリアントは開花後の春〜初夏にかけてが切り戻しの適期になります。それよりも素速なると来シーズンの花芽を落としてしまうリスクがあるため注意が必要です。

切る位置は任意の位置になります。基本どこで切っても株が元気であればどこからでも新芽がふき出してきます。

テロペア ブレードウッドブリリアントを実際に育ててみた感想

テロペア ブレードウッドブリリアントは堅強で育てやすく、矮性な性質と大きくなり過ぎない特徴が相まり限られたスペースに地植えで育てることができる珍しいテロペアです。

花はやや小ぶりですが多花性で、開花シーズンにはたくさんの花を咲かせてくれるのもこのテロペアの魅力の一つ。

丸みをおびた小さな葉は、環境に慣れるまでは強い日差しに要注意。夏は半日陰のような場所で管理、もしくは遮光シートなどで保護してあげると、初夏に伸びた新芽も守れます。

市場には滅多に出回らない希少性の高い品種ですが、数年に一度放出される年があるので、出会った瞬間が買い時です。

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