今回紹介したいバンクシアは『バンクシア インテグリフォリア プロストラータ』
日本ではそれほど多く流通していない品種で、『コーストバンクシア ローラーコースター』、『コーストバンクシア プロストラータ』など、生産者によって呼ばれ方が異なるバンクシアです。
わが家のは両筑さんで購入した株なので、『コーストバンクシア プロストラータ』となります。
這うバンクシアが好きで、日本で手に入る品種は一通り育てているのですが、そんな這うバンクシアのいいところがぎっしり詰まった品種がこのバンクシアプロストラータではないでしょうか。
この記事では、コーストバンクシア プロストラータの特徴と育て方を、わが家の成長記録とともに紹介しています。
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コーストバンクシア プロストラータをお迎え
両筑さんのオンラインストアでミニサイズのプロストラータを発見!
ずっとこの時を待ってました!
と言うのも、コーストバンクシアプロストラータ、及びローラーコースターはごく稀にしか市場に姿を見せない希少品種。
生産者さんの数もロットも限られているため、例えお目にかかれても高価でなかなか手が出ない代物…なんですが!
両筑さんで売られているこのサイズの株であればそこそこお安く手に入れることができます。
ルーツポーチも一緒に購入して植え替えてから発送していただきました。
ルーツポーチのサイズは2ガロン。両筑さんで植物を買うと剪定してから発送かそのまま発送かが選べるのですが、
剪定も植物育成の楽しみの一つなので、そのままの状態で送っていただきました。
サイズこそ小さいですが、この株で5年目の株なんだとか。
確かに根元もでっぷり太く、枝一本一本がしっかりしてます。
葉の枚数もハリ、色艶も申し分なし!
この辺りはさすが、両筑クオリティですね。
地植えしてワイルドなグランドカバーに仕立てるのも面白そうですが、ひとまずは鉢でじっくり育てていこうと思います。
それにしてもこの出立ち、かっこいいですね!
育てやすさはコースト譲り!成長は超遅い
そんなこんなでお迎えから早くも半年が過ぎようとしているのですが、
コーストバンクシアプロストラータはというと、迎えた当時の姿からんあら変わらず 笑
春、夏、秋と3つの季節を経験しましたが、とにかく成長が遅い!どの季節も平等にピクリとも動かなかったです。
不動です。
這う性のバンクシアってピグミーポッサムしかり、レペンスしかりで確かにどれも成長が遅いイメージですけど、
例に漏れずこのプロストラータさんもすこぶるマイペースです。
水は吸っているようなのでひとまず元気ではあります。
根が張って、2年目以降の夏からが本番なのかもしれませんね。
ちなみに私の職場の近くに植栽されているこちら
こちらも両筑さん出身のコーストバンクシアプロストラータですが、とおるたびに視線が奪われるくらいまぁ立派な株です。
これで10年ものの株だそうで、わが家の株もこの大株目指してじっくり育てていきたいと思います。
余談ですが、この株でも花が咲いているところを見たことがないので、花付きが良くない品種なのか、はたまた一度花を付けてしまえば毎年安定して花をつける種なのかどちらなんでしょうか。
私は前者なんじゃないかなと感じています。
プロストラータの特徴とわが家の管理方法
コーストバンクシアと名のつくくらいなので、通常のコーストバンクシアやセイラ同様に、バンクシアの中でもタフで育てやすい部類であることは間違いなさそうです。
一つの例としてわが家で行ってる管理方法を紹介します。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
コーストバンクシア プロストラータを育てる環境は、オーストラリア東部の品種(コーストバンクシア、ヘアピンバンクシア、ヒースバンクシア)などが育つ環境であれば問題なく育てることができます。
具体的には、1日中、もしくは半日以上よく日のあたる風通しの良い(冬の寒風は避けたい)環境が理想です。
わが家では四期を通して屋外で管理していますが、夏も冬も今のところは問題なく超せています。
暖地であれば屋外管理、地植えも可能。
我が家でも南向きガーデンにルーツポーチごと地植えにして育てています。
バンクシアの中では強い部類になりますが、それでも梅雨〜夏の長雨、冬の寒波や霜は気をつけてあげると安全です
用土
コーストバンクシア プロストラータは水はけの良い土壌で最もよく育つとされ、わが家でも水捌け重視の土の配合で育てています。
両筑さんで購入した株であれば両筑さんで売られている「ドライの土」を使ってあげるのが一番楽ちんです。
自身で用土を用意する場合は、水捌けのいい配合(硬質鹿沼土や硬質赤玉土をベースに、パーライトや軽石など)で問題なく育ちます。
あまり乾きすぎる配合だと夏苦労するのと、コーストバンクシア自体根腐れにある程度強いため、育てる環境に合わせて適宜調整してください。
水やり
春〜初秋までは晴れた日は毎日、夏に限り1日2回灌水することもあります。
冬は土の乾き方を見ながらになりますが、コーストバンクシアの様子をみる限りでは3日に1回程度と、他のヤマモガシ勢に比べると灌水頻度は高くなりそうです。
肥料
バンクシア インテグリフォリア プロストラータの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。
剪定
ここまで成長が遅いと一体どこを切るの!?状態なのですが、購入元の生産者様がおっしゃるところによると、
樹形作りや株の健康を考えるとやはり定期的な剪定は必須のようですね。
確かに代々木上原で見かける両筑さん管理の大株は定期的にガッツリ切り戻されている様子です。
Before/ After
幹を太くする、分枝を促す、花付き促進などと、剪定によるメリットは確かに大きいので、そのうち成長が活発になってきたタイミングでわが家も切ってみるつもりです。
それにしても、ここまで切るかって感じですよね 笑
剪定に一切の迷いなし! お見事です。
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