今回紹介したいバンクシアは『バンクシア ニベア(ハニーポットドライアンドラ)』
バンクシア ニベアは、通称ハニーポットドライアンドラとも呼ばれる、西オーストラリア原産のバンクシアです。
繊細そうな見た目ですが、生産者様曰く「意外と強そう!」とのことなので、
5号ポットでお迎えして、その足でさっそく庭に地植え決行!
自分にしてはだいぶ勇気を振り絞ったチャレンジになりますが、この葉の雰囲気はロックガーデンのアクセントに絶対合いそう!と想像したら考えるより先にスコップで穴を掘っていました 笑
「バンクシアニベアを地植えで育てた」という情報は中々見かけないので貴重なのではないでしょうか。
この記事では、『バンクシアニベア』を地植えで育てた感想と成長記録を紹介しています。
バンクシアニベアをロックガーデンに地植え

この春お迎えしたばかりのバンクシアニベア
このまま鉢植えで育ててしまっても良かったのですが、この独特な風貌はバンクシアにしてグラスのような使い方ができそう、そして映えそうだと確信
結局地植えで育てることにしました。

画面中央が地植えされたらバンクシアニベア
生産者の四国ガーデンさん曰く、夏も冬も枯死は皆無とのことだったので、見た目以上にポテンシャルは高いのかもしれません。
とは言えまだまだ幼苗しかも西オーストラリア出身のバンクシアなので地植えの環境は慎重に整えました。

具体的には、日当たり抜群だけど西日は当たらず、風通しも良好な南西側のロックガーデンを植える場所に選び、
高植えしたいので、高く積み上げた石と石の隙間に、日向土小粒ベースで配合したオリジナル用土を流し込んで(下の庭土も50㎝ほど入れ替え)、そこに根鉢を崩さないように優しく植え、最後に株元を軽石小粒でマルチングして完成。

最初に植えられていたポットひとつ分高く植える事ができました。
わが家の庭は高台の丘になっているので、もともと水はけは抜群。ただ土がやや重く保水性に優れているため、表層は乾きやすい用土に入れ替えてみました。
あとは生育を見守るほかありません。
地植えから3ヶ月後

春に地植えしてから約3カ月
季節はすっかり梅雨後半でムワッとした過酷な時期に突入しているのですが、
バンクシアニベアはすくすくと育っている様子

葉の枚数も順調に増えて、色艶も良好。
ここまでは順調と言えそうです。
問題はこのあとやってくるであろう酷暑と初秋の残暑ですね。
そこをうまく超えられれば、なんとかうまくやっていけそうな気がします。
もしダメだったら、また苗を購入して今度は鉢のまま軒下で手厚く育てようと思います。
バンクシアニベアの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。

バンクシアニベアの特徴とわが家の管理方法

学名 | Banksia nivea |
タイプ | ヤマモガシ科 |
原産地 | 西オーストラリア |
耐寒気温 | -5℃前後 |
開花期 | ー |
日照 | 日向むき |
通称ハニーポットドライアンドラと呼ばれり、オーストラリア西部原産の品種。
ニベアの特徴は何といってもこの細長くギザギザした葉。葉の雰囲気はドライアンドラっぽくもあるし、バンクシアフーケリアーナなどにも似てますじね。
最大樹高は縦にも横にも100cmほどで、こんもりマウント状に成長します。
花はハニーポットの由来通り、小さな蜜壺の様な見た目が特徴的なワインレッド〜オレンジ色の花を咲かせます。
お花の参考イメージ

こんな風に花が見られるのはいつになるかわかりませんが、地植えしているので無事に育てばそう遠くない将来期待できそうです。
育てる環境

わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
日本でバンクシアニベアを育てるのなら、やはり鉢植えの機動力で育ててあげるのがベターだと思います。
・・・思うのですが、
わが家は地植えで育てています。
「大きく育ったらロックガーデンに映えるだろう」というのが理由で、あとはもう半分実験です。
春先に植えて、夏までは順調に育っていて、割と成長も早い印象を受けます。
このあと秋、冬を経験してどこまで行けるのか、随時追記してまいります。
用土
5号ポットで迎えたバンクシア ニベアの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。

わが家は迎えてすぐに地植えしたので、その際に使った土は、なるべくこの専用培養土に近しい配合の土を自作して植えました。
硬質鹿沼土(小粒)をベースに、腐葉土、パーライト、軽石(小粒)川砂などを適宜加えています。
水やり
わが家の地植えバンクシア ニベアの水やりは、基本的に雨任せにしています。
もともと乾燥を好むオーストラリア西部出身のバンクシア(ドライアンドラ)なので、水やりの際は土の乾き具合や葉や株の状態を深く観察して、灌水するかどうか見定めています。
「乾燥を好む=水が要らない」ではないので注意が必要。どちらかというと水は好きな印象で、雨が降った次の日は葉が生き生きとしています。
肥料
バンクシア ニベアの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と

植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。

剪定
わが家では、バンクシアニベアに対してまだ一度も剪定を行っておりません。
そもそも剪定する枝がないと言いますか、どこを切ったらいいのかこの小苗の段階では判断が難しく、特に必要も感じないのでしばらくはこのまま様子を見るつもりです。
ハニーポットのような花をロックガーデンに咲かせたい
ドライアンドラはバンクシア以上に日本でまだまだ馴染みがなく、栽培してる人も少なければ育て方などの情報もほとんどありません。
育てるにあたり何もかも未知で鉢植えだろうと地植えだろうと「挑戦」になるのかも知れませんが
いつかハニーポットのような花をロックガーデンで見られるよう、大切に育てていきたいと思います。
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