今回紹介したいオージープランツは『アクチノジウム シャトルデイジー』
アクチノジウム シャトルデイジーは近年流通が始まったばかり、日本では新鋭のオージープランツです。
目新しいことと可愛い見た目であることが相まり、SNSを中心に人気が爆発。売り切れ続出により入手は困難を極めます。
ところがせっかく苦労して手に入れてもアクチノジウム シャトルデイジーは栽培難易度が高いことでも知られています。
数多くのオージープランツを栽培してきたわが家も、この植物には少し手を焼きました。
この記事では、『アクチノジウム シャトルデイジー』を1年育てた感想と成長記録を紹介しています。
アクチノジウム シャトルデイジーの成長記録

ニッチなところのオージープランツを探していたところ、行き着いたのがこちらの『アクチノジウム シャトルデイジー』。
ところが同シーズンに人気が爆発してしまい、気がつけば全然ニッチではなくなってしまいました。
あまりの人気っぷりに、そのうちフィリカやセルリアと並ぶ冬〜春の定番オージーになっていくのではないでしょうか。少なくともその2種に負けず劣らずの可愛さと魅力がこの植物にはあると思っています。

兎にも角にも可愛いらしい花は咲きはじめが濃いピンクで、開ききると徐々に白っぽく変化します。
アクチノジウム シャトルデイジーまたの名をスワンプデイジーと言うそうで、スワンプと聞くとなんとなく水を好むイメージでしたが、
わが家に来たこのデイジーは今のところまったく水を吸う気配もなく、お迎えから1週間経っても表土は湿ったまま。
タグの裏を見るとい「大鉢推奨」の文字…本当に?
ひとまず元の5号ポットから「根っこつよし6号」に植え替えようとしてみたところ、まだ根鉢が出来上がっておらず、か細い根っこがちょろちょろと生えている程度。それをかなり深植えされていました。
いまいち正解がわかりませんが、ひとまず植え替えは行いました。
SNSを中心に育て方を調べていくと、どうやらこの植物、夏の暑さと蒸れに弱いそう。
そこは他の西オーストラリア出身の植物と同じなので、わが家では涼しく管理する方向でひとまず1年間は軒下で管理してみることにしました。
花の見頃が過ぎたタイミングで切り戻します。
剪定後の様子

春の終わりに剪定して、夏真っ只中のアクチノジウム シャトルデイジーがこちら。
切った枝先から新芽が伸びており、お日様の方向目指してすくすくと成長しております。
相変わらず水の乾き具合は遅かったりしますが、ここまでは特に危なげなく、このまま何事もなく夏を超えてくれそうな気配です。
アクチノジウム シャトルデイジーの特徴とわが家の管理方法

| 学名 | Actinodium “Shuttle Daisy” |
| タイプ | フトモモ科 |
| 原産地 | 西オーストラリア州 |
| 耐寒気温 | -5℃前後 |
| 開花期 | 2月〜4月 |
| 日照 | 日向むき |
アクチノジウム シャトルデイジーはオーストラリア原産、フトモモ科の半耐寒性常緑中木です。
個性的に伸びた枝先に白とピンクのツートーンの可愛いお花を咲かせてくれます。
お花の参考イメージ

アルバニー近郊に自生することからアルバニーデイジーとも呼ばれており、塩湖のほとりの湿地にも咲くので、スワンプデイジーの名で流通することもあります。
名前のデイジーとつきますがデイジーの仲間ではなくギンバイカの一種です。白い花は不稔で、赤い内側の花は雌雄同体です。
開花期間も長く、型崩れしない状態で2ヶ月ほどは鑑賞できます。お庭で楽しんだあとは切り花にして、最後はドライフラワーで、花は1年を通して楽しめます。
開花期に合わせて苗の流通が始まるため、市場に出回る期間は1月〜4月の間と限られています。
育てる環境
わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、アクチノジウム シャトルデイジーを午前中のみ日があたり、午後からやんわり日陰になる軒下スペースで育てていました。
なぜ過去形なのかは後述します。
日当たりを好む植物なので、1日中日当たりの良い場所に置いても大丈夫ですが、アクチノジウム シャトルデイジーは西オーストラリア出身の植物です。
西オーストラリアといえば夏の最高気温が30度前後で日差しが強く、湿度が低くいのが特徴。また、雨はほとんど降りません。そんな環境で育つ植物ですから、当然日本の夏の強すぎる日差しと蒸れが大の苦手です。
夏は庭の植木の陰で木漏れ日が当たるようなところに移動するか、遮光シートなどで強すぎる日差しを遮ってあげると安全です。もちろんわが家のように軒下管理でも◎
冬の寒さについては比較的強く、温暖な地域であれば屋外で十分冬越し可能です。多少の霜にも耐えられますが、枝が細いので重い雪を被るとポッキリ折れてしまいます。
わが家では、アクチノジウム シャトルデイジーを春から秋まで軒下管理で育てていました。ところがある秋の晴れた日に、軒下から日当たり抜群の屋外スペースに置き換えたところ、1日で真っ白に干からびてしまったのです。
秋とはいえまだまだ厳しい残暑と強い日差しが降り注ぐ環境下。半日陰で管理していた植物をいきなり日当たり抜群の場所に移してしまったことが原因なのは推測に難しくありません。
急な環境変化による枯死は、西オーストラリア出身のオージープランツではあるあるです。
幸いなことにもう一株アクチノジウム シャトルデイジーを育てており、こちらは日当たりの良い屋外フェンスにハンキングさせています。
ハンキングの様子

冬の間から外管理で日差しに慣らし、夏は遮光するのでこのまま置き場所を変えずに、1年を通してこの場所で育てていくつもりです。
用土
アクチノジウム シャトルデイジーは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。
わが家では、硬質鹿沼土と硬質赤玉土の小粒をベースに、市販の培養土と軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを配合した水捌けのいい土を使用。
雰囲気的に小さめの鉢で管理したところではありますが、アクチノジウム シャトルデイジーのタグの裏には「大鉢推奨」との記載があるため、わが家では株に対してほんのちょっと気持ち大きめの鉢で管理しています。
水やり
アクチノジウム シャトルデイジーへの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。
蒸れに弱いため、夏場は水切れに注意しつつも気持ち控えめに。この時期は雨には当てず、できれば人の手で水分コントロールができると失敗のリスクを大きく減らせます。
肥料
アクチノジウム シャトルデイジーの固形肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで液肥とバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
剪定
アクチノジウム シャトルデイジーは切らずに放っておくと下葉が落ちてスカスカになり、枝の高いところで分枝するためビロンビロンな樹形になりやすいです。
わが家では、アクチノジウム シャトルデイジーの花の見頃がピークを迎えた4月の半ば頃に、全体の半分ほどの長さに切り戻しています。
アクチノジウム シャトルデイジーは剪定に対する反応もよく、切り戻してから4〜6週間ほどで切り口の先端付近から新芽がポツポツとふき出します。
切り戻しはタイミングを間違うと翌年の花芽を落としてしまうため、なるべく夏前までには済ませておくと安心です。
アクチノジウム シャトルデイジーを実際に育ててみた感想
夏越しが難しいと聞いていた割には難なく超えてくれました。ひたすら軒下管理だった事が功を奏した気がします。
ただし油断は禁物。
急な環境変化でコロッと枯れてしまう繊細さを持ち合わせている植物ですので、特に初夏から晩秋の間は置き場所を頻繁に変えたりしない事が大切です。
適切な管理を行っていれば、来シーズンもアクチノジウム シャトルデイジーの花を見ることは難しくはないはずです。











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