今回紹介したいオージープランツは『レプトスペルマム バーチカルドロップ』
バーチカルドロップはよく見かけるレプトスペルマムの這う性タイプで、枝が地面を覆うように伸びる特性があります。
その特性を活かして鉢植えで垂らしても良し、地植えで這わせても良しと、楽しみ方は人それぞれ。
特にロックガーデンやオージーガーデンとの相性がよく、バーチカルドロップを一株植えてあげるだけで、垢抜けた雰囲気が容易に作れる魅力的な植物です。
わが家では、レプトスペルマム バーチカルドロップを地植えと鉢植えの両方で育てています。
この記事では、『レプトスペルマム バーチカルドロップ』の特徴と育て方・成長記録を紹介しています。
レプトスペルマム バーチカルドロップの成長記録

ロックガーデンのグランドカバーを探していた頃、レプトスペルマム バーチカルドロップの存在を知り一目惚れ。
滅多に苗の流通がないため、半年ほど探し続けてようやくお迎えすることができました。

鉢植えで垂らすように育ててもかっこいい品種ですが、当初の考え通り南向き花壇のグランドカバーに採用。
岩で少し高低差を出して、なおかつ花壇の縁に植えることで〝這う〟と〝垂らす〟を両立できるようレイアウトしてみました。

細かく生い茂った枝葉が地面を覆う姿はまさにグランドカバーとして最適。
枝の隙間からチラ見えする岩がまたカッコいいので、本品種とロックガーデンの相性の良さを再確認できました。

ちまちまさく小さな花も魅力的です。ワイルドは風貌の花が多いオージーガーデンの中にも繊細な雰囲気がプラスされました。
地植えから1年経過した様子

画地植えから1年経過したレプトスペルマム バーチカルドロップの様子です。
株全体のボリュームは1年前とそれほど変わった様子はありませんが、枝の先が伸びて思惑通り花壇の縁から垂れています。

横から見るとわかりやすいです。

前から見ても枝が垂れている様子がわかります。滝のように垂直に落ちる樹形が私の理想通りに育ってくれています。
ハンキングで垂らしても

こちらは予備でお迎えした株。
地植えせずに鉢植えで、こちらは枝垂れるような樹形を目指してハンキングで育ててみます。
レプトスペルマム バーチカルドロップの特徴とわが家の管理方法

| 学名 | Leptospermum Lanigerum |
| タイプ | フトモモ科 レプトスペルム属 |
| 原産地 | オーストラリア |
| 耐寒気温 | -5℃前後 |
| 開花期 | 2月〜4月 |
| 日照 | 日向むき |
覆いかぶさるような姿が個性的なレプトスペルマム バーチカルドロップ。オーストラリア原産の常緑低木で、矮性で這ってしだれるような樹形が魅力的な植物です。
レプトスペルマム=ギョリュウバイの仲間で、細かな葉は寒さに当たると紅葉し、 春には可愛らしい蕾から初夏に可愛い白い花をたくさん咲かせます。
お花の参考イメージ

バーチカルドロップは直訳すると“垂直に落とす”となりますが、その名の通りの個性的な姿形が魅力的な植物です。
育てる環境
わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、レプトスペルマム バーチカルドロップを1日中日のあたる南向きの花壇で育てています。
レプトスペルマム バーチカルドロップは暑さ寒さにも強く性質は極めて強健。土質も選ばないためオージープランツ栽培が初心者の方でも育てやすい品種です。
ただし、水をとても好む植物なので、夏場の水切れには気をつけなければなりません。
成長速度は比較的緩やかで、地植えしたからと言って短期間でもりもり大きくなるような特性はありません。
レプトスペルマム バーチカルドロップは雪の積もらない温暖な地域であれば地植えで育てることも可能です。
地植えすると這うように育ち、鉢植えで育てると枝垂れるような樹形に育ちます。
レプトスペルマム バーチカルドロップを育てるにあたり、“這わせる”か“垂らす”か迷うポイントですが、枝が木質化すると樹形の途中変更が難しくなってしまうため注意が必要です。
用土
レプトスペルマム バーチカルドロップは極端に重い粘土質でなければあまり土質を選ばびません。
わが家では、市販の培養土をベースに軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを配合した土を使用。
風通しと日当たりのいい場所で管理することが前提ですが、レプトスペルマム バーチカルドロップの土はいかにも水捌け重視のサラサラした配合よりも、多少水保ち肥料保ちのいい培養土の方が生育良く感じます。
わが家では、プロテアやグレビレア(一部例外あり)の土には市販の培養土をベースで使うことが多いです。
水やり
レプトスペルマム バーチカルドロップへの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えます。
地植えで育てている場合、冬以外の季節であれば植え付けから2週間〜1ヶ月の間は灌水を続けて、その後は降雨任せですくすくと育ちます。
肥料
レプトスペルマム バーチカルドロップの固形肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで液肥とバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
剪定
成長が緩やかな本品種は、一般的なレプトスペルマムのように高さを抑える切り戻しと言うよりも、蒸れを防ぐ目的のすかし剪定だったり、成長して伸びすぎた枝を摘芯し樹形を整える目的の剪定がメインになります。
9月以降は花芽をつける時期なので切り戻ししないようにしましょう。
レプトスペルマム バーチカルドロップを実際に育ててみた感想
レプトスペルマムバーチカルドロップは暑さ寒さにも強く、性質は極めて強健。土質も選ばないためオージープランツ栽培が初心者の方でも育てやすい品種です。
這うように育つ特性があり、その特性を活かして鉢植えで垂らしても良し、地植えで這わせても良しと楽しみ方は人それぞれ。
ロックガーデンやオージーガーデンのグランドカバーを探している方に、ぜひ採用していただきたいおすすめの植物です。











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