窓につけるものと言えば、真っ先に思い浮かぶのはカーテンです。最近では、自宅の窓辺にロールスクリーンを設置するご家庭が増えています。
今回は、ロールスクリーンとはどんなものなのか、そして採寸方法や取り付け方について詳しく解説していきます。これから来る暑い夏の季節に適した遮熱ロールスクリーンもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ロールスクリーンにはどんな種類があるの?
ロールスクリーンは基本的に、くるくると丸まったスクリーン部分があり、何かしらの方法で引っ張るとその丸まりが伸びて窓を覆う、というものです。ただ、その種類は非常に豊富で、部屋に合わせて選ぶことができます。
例えば丸まりを伸ばす方法。これにも複数のパターンがあります。チェーン式はスクリーンの外側にボール状のチェーンが付いていて、これを引っ張ることでスクリーンが昇降するという仕組みです。
スクリーンの真ん中に紐が付いているプルコード式、スクリーンの横に紐が付いているスマートコード式、チェーン式の紐バージョンであるループコード式など…。用途や使う人によって、使いやすいものが探せるのが嬉しいですね。
その他、カーテンやスクリーンを多く扱うTuissを一例として見てみると、素材や色・柄と、ロールスクリーンは本当に多彩であることが分ります。夏なら水色や葉っぱの模様、冬なら赤や暗めの色のものにするなど、季節でスクリーンを変えるのも楽しそうです。
小さめの窓や子供部屋におすすめ!
ロールスクリーンはどんな部屋にも使えるわけではありません。正確には、“部屋”というより“窓”によって合う、合わないが出てくるものです。
ロールスクリーンにはサイズの上限があるので、大きすぎる窓には対応できない可能性があります。2つ並べて使う方法もなくはないのですが、どうしても真ん中に隙間ができてしまうので、一般の家庭にはあまり向いていないでしょう。
リビングのような大きな窓に設置するというより、小さめの窓がある部屋におすすめです。可愛い色柄があり、昇降が簡単なロールスクリーンなら、子供部屋にもピッタリですよ。
ロールスクリーンが向かない窓もある
ロールスクリーンは、カーテンのように風ではためくことはありません。風を受けるとバタバタ騒音を立てる可能性もあるので、できるだけ開けない窓に取り付けるのが無難です。
小さな子供やペットのいる家庭では、位置の低い窓に取り付けるのも危険があります。過去に昇降させるためのチェーンや紐が首に巻き付き、窒息する事故が起こっているからです。
普通に使う分には問題ありませんが、一定の重さがかかるとコードが外れる仕組みになっている製品を選んだり、コードを高い位置で束ねてしまうと安心ですよ。
ロールスクリーンを購入する前に調べておきたい4つのこと
1.色や柄について
先に出たTuissを参考に考えてみましょう。まずは自分の部屋を見てみて、大きな面積を占める家具やカーペット、壁の色を確認してください。モノトーンなら黒やグレー、または白が相性抜群です。全体が木目調なら黄色や緑、赤がよく合います。子供部屋なら、動物や花柄など可愛い柄も良いですね。
このように、ロールスクリーンありきで考えるより、部屋がどんなインテリアなのか、色や柄はどうまとめられているのか、その部屋を誰が使うのか。部屋そのものをベースとして選んだほうが、ロールスクリーンも馴染みやすくなります。
2.窓の採寸について
ロールスクリーンはオーダーメイドで注文することも多いので、予めきちんと採寸しておく必要があります。
スクリーンを窓の正面に取り付けるのか、それとも窓枠の内側に取り付ける『天井付け』にするのか、はたまた本来カーテンを吊るすためのカーテンボックスに取り付けるか、それぞれでどこからどこまでを測ればいいのかが異なるのです。
それに加え、ロールスクリーンは、スクリーン部分とスクリーンを格納したり、操作のためのチェーンや紐を通す部位である『メカ』の部分に分けられます。メカ部分が最大幅になりますから、スクリーンのサイズだけを考えるのは失敗の原因です。
自分が選んだロールスクリーンはどのような取り付け方ができるかを確認し、そこから自分の希望を元に正しく幅と高さの計測を行いましょう。
3.素材について
ロールスクリーンと言えば、固くて少しツルツルした素材が思い浮かばないでしょうか。確かにあまり柔らかすぎると丸めたり伸ばしたりし辛いので、一昔前はそのイメージ通りだったかも知れません。ただ現在は、もっと多くの素材の製品が販売されています。
ポリエステルを使ったものは艶感があり、しっかりした作りで丈夫です。キャンパス地のように、あえてごわごわ・ざらざらさせたものもあり、こちらだと少しカジュアルさを感じさせてくれます。
リネン素材は見た目が軽やかで、透け感があるので暑い季節にも良いでしょう。色柄ものを選んださい、スクリーンを降ろしていても部屋が暗くなりにくいのがメリットです。
また、同じポリエステルでも、Tuissにあるような特別薄く作られたスクリーンもあります。暑さはしのぎつつ、外の景色も若干透けて見えるので、庭に面した窓や、人通りの少ない場所を向いた窓なら、圧迫感もなく適しているかも知れません。
省エネ・サーマルコレクションなら、遮熱・保温性共に効果的です。裏表ともにラミネート加工を施した生地を使用することで、夏場の強い日差しをブロック。部屋の温度が上がりすぎないようにしてくれます。
4.ロールスクリーンの取り付け方法について
ロールスクリーンは製品によって取り付け方が若干異なりますので、ここでは一般的に、よくある取り付け方法についてご説明します。
まず本体、つまりメカ部分を取り付けるための『ブラケット』を取り付けます。天井付けなら窓枠の内側に、正面付けなら窓枠を覆うように付けましょう。賃貸などで窓枠に穴を開けられない場合は、カーテンレールのキャップをいったん外し、ブラケットをレールに挿入後再度キャップを戻します。
ブラケットが付いたら、後はメカ部分にあるフックをブラケットに引っ掛け固定すれば完了です。
採寸と取り付ける位置を決めるのには細心の注意が求められますが、取り付け自体はそれほど難しいものではありませんね。重量もそれほどありませんから、窓の位置によっては女性一人でも簡単に設置できます。
まとめ
チェーンや紐を引っ張ることで布を昇降させるタイプのロールスクリーンは、簡単に取り付けられる優れものです。色柄、素材が様々なので、自分の部屋に合ったものを選ぶことができます。遮熱・保温に適した生地を使用したスクリーンなら、夏は涼しく、冬は熱を逃さず、省エネにも役立つでしょう。
ロールスクリーンを購入する前には、きちんと採寸しておく必要があります。取り付け方法によって測る場所が異なりますので、充分確認しておくと失敗せず安心です。
この夏を快適に過ごすためにも、カーテンではなく、ロールスクリーンにトライしてみてはいかがでしょうか。
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