今回紹介したいバンクシアは『バンクシア ドリアンドロイデス』
この記事では、『バンクシア ドリアンドロイデス』の特徴と育て方・成長記録を紹介しています。
バンクシア ドリアンドロイデスの成長記録

春に運良く小苗が購入できたので、意外と強いという情報を信じて早速地植えしました。
ところがこの場所、大きい植栽に囲まれているため日当たりも風通しもよろしくない場所…
悩んだ結果、本格的な夏を迎える前に掘り出し、鉢管理で育てることにしました。
日当たり&風通し抜群のフェンスにハンキング。

鉢管理に戻すついでに軽く剪定。成長期だったこともあり、剪定から1ヶ月で新芽がふき出してきました。
フェンスに引っ掛けてから1年後の様子

その後一切剪定せず、水と肥料だけ与えひたすらハンキングしていた結果、1年でモッサモサにボリュームアップ。
購入から1年と半年で待望の花芽も確認できました。
バンクシア ドリアンドロイデス開花の様子

いくつかついた花芽は全て株元付近。
ただでさえ小さく地味な花は、モッサモサの葉に隠れて全く目立ちません。

花芽確認から2ヶ月かけてようやくここまで膨らみました。

さらに1ヶ月、このあたりが見頃のピークでしょうか。
バンクシア ドリアンドロイデスの中苗は滅多に出回りませんが、小苗であれば『四国ガーデン』さんのネットショップにて稀に販売されています。
バンクシア ドリアンドロイデスの特徴とわが家の管理方法

| 学名 | Banksia dryandroides |
| タイプ | ヤマモガシ科 |
| 原産地 | オーストラリア南海岸 |
| 耐寒気温 | -5℃前後 |
| 開花期 | ー |
| 日照 | 日向むき |
バンクシア ドリアンドロイデスはオーストラリア南海岸に自生する、最大樹高1メートルほどの低木バンクシアです。
花は淡い淡褐色で、サイズは直径は3cm前後と他のバンクシアと比べても小ぶり。
お花の参考イメージ

細いシダのような葉も特徴的で、枝分かれが多く、剪定にもよく反応します。
リグノチューバは形成しません。
育てる環境

わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、バンクシア ドリアンドロイデスを庭のフェンスにハンキングさせて管理。
鉢よりひと回り大きいルーツポーチ(取っ手付き)に入れて、S字フックでフェンスに引っ掛けています。
ハンキングは地表の熱が伝わらず、風通しよく管理できるので西バンクシアの管理におすすめです。
水やりは鉢を持ち上げて軽くなったタイミングで、暑い時間帯に水分が残りすぎない量を意識して灌水。
用土
バンクシア ドリアンドロイデスは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。
わが家では、硬質鹿沼土と硬質赤玉土の小粒をベースに、市販の培養土と軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを配合した水捌けのいい土を使用。
余分な水分を溜め込まないようやや小さめの鉢で管理しているのですが、冬以外は水を欲しがる様子で、花芽をつけてからはとにかくよく乾きます。
水やり
バンクシア ドリアンドロイデスの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。
風通しの良い屋外フェンスにハンキングさせているため、1年を通して灌水の頻度は高めです。
とくに夏場は1日で乾いてしまうため水切れに十分注意しながらも、日中の水分量が多くならないよう気をつけながら水を与えています。
肥料
バンクシア ドリアンドロイデスの固形肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで液肥とバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
剪定
花後に切り戻し剪定を行うと、新しい成長と花が咲きやすくなるそうですが、この品種はリグノチューバを持たないため、葉を残さないような強い剪定はリスキーです。
軽い剪定に対する動きは早く、切れば切るほどボリュームも出やすくなります。
わが家では冬〜早春にかけて整える程度に枝葉を整理しています。
生育が旺盛になる5月頃から夏にかけてたくさんの新芽が展開します。
バンクシア ドリアンドロイデスを実際に育ててみた感想
バンクシア ドリアンドロイデスは成長速度も早く、性質は堅強。今のところ夏も冬も屋外ノーガードで問題なし。
実際に数年育ててみてとても育てやすい印象です。
地植えチャレンジも勝算があると睨んでいるのですが、肝心の苗の流通が稀なため、中々勇気がいる決断となりそうです。











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