今回紹介したいバンクシアは『バンクシア レペンス』
バンクシアレペンスは、ブレクニフォリアやペティオラリスと同じく珍しい這性タイプのバンクシアです。
這うタイプの見た目がそもそも好きなのもありますが、プロストラータタイプは背が高くなる木の隣や花壇の前方に積極的に植栽できるので、わが家でもこれらのバンクシアの地植え率は高めです。
栽培が難しいとされるオーストラリア西部出身のバンクシアですが、
比較的強いと評判のレペンスをわが家では地植えと鉢植えの両方で育てています。
この記事では、『バンクシアレペンス』を地植えで育てた感想と成長記録を紹介しています。
バンクシアレペンスをロックガーデンに地植え
わが家では、迎えて2年目になるバンクシアレペンスを地植えと鉢植えとで育てています。
お迎え当時の様子
5号ポットに植えられている可愛いサイズのバンクシアレペンをお迎え
葉の長さは一番長い葉で15㎝ほど。
これで実生から何年目の株なんでしょう? サイズの割に葉の密度も多く、シャキッとしている元気な様子。
葉の表裏で色が異なり、このコントラストの違いも涼やかでお洒落です。
葉の表面には薄っすらと産毛がついており、こう見えて触り心地は意外とふわふわしています。
5号サイズの他に、さらに一回り小さな3.5号株もお迎えしています。
時期が来たらどちらか片方を地植えする目的で迎えました。
購入から半年後に地植え
お迎えから半年経ってようやく地植え決行!
半年前の写真と見比べても変化の違いは見つからず、言われてみれば若干葉が長くなりましたか?程度。
これで成長してると言えるのかは微妙なところですが、枯れていないだけ良しとします。
レペンスを地植えする際には、花壇の土をかなり水はけ良く改良し、自身が植えてあった鉢1個分地面より高い位置に高植えしてます。
定植して最初に2週間は水も与えてましたが、その後の潅水は雨頼りです。
地植えから半年経過
早春に地植えから半年
成長の遅いレペンスですが、半年前の写真と見比べると葉が長くなたのがわかります。
葉の枚数も増えたかな?
毎日観察していると変化の違いはほとんどわかりません。
たまにこうやって過去の写真を見比べてようやく気がつく程度。
地植えパワーを受けても成長スピードは鉢植えの時とそれほど変わらないようです。
鉢植えでも育ててます
ひと回り小さかった苗も順調に成長しており、この春に3.5号から5号へ鉢増し。
地植えの方より成長が早い様子で、こちらは鉢増し後、葉を4枚も増やしながら成長中です。
バンクシアレペンスの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。
バンクシアレペンスの特徴とわが家の管理方法
学名 | Banksia repens |
タイプ | ヤマモガシ科 |
原産地 | 西オーストラリア州の南海岸沿いの深い砂地 |
耐寒気温 | -5℃前後 |
開花期 | ー |
日照 | 日向むき |
バンクシアレペンスは、 バンクシアの中でもとても珍しい這うタイプ品種になります。
這うタイプといえばブレクニフォリアやペティオラリスが日本でも苗の流通があり、わが家でもこれら3種の品種をまとめて地植えで育てています。
オーストラリア西部出身のバンクシアの中では比較的日本の環境にも耐え、環境が合えば地植えも不可能ではありません。
現地のサイトでも
夏の降雨地域である程度の成功を収めて栽培できる数少ない西部バンクシアの 1 つです
と紹介されているブログもあるほどなので、期待が持てます。
オーストラリアの自然下では直径3メートルまで広がることもあるそうで、果たして日本でもそんな風に育つのか興味が湧くところ。
葉は不規則で荒々しい切れ込みが特徴。
エキゾチックでワイルドな雰囲気から、花がなくても鑑賞価値の高い品種だと個人的には思います。
お花の参考イメージ
わが家ではまだ未確認になりますが、黄褐色から薄茶色の花を咲かせるようです。
地植えしても成長はマイペースで、半年で葉が1〜2枚増えたとか、3㎝伸びたとかその程度の差でしかありません。
根が完全に張るとまた違うのかもしれませんが・・・
少なくとも1年育ててみた様子ですと、ブレクニフォリアやペティオラリスと比べ成長スピードはとても遅いと感じます。
育てる環境
わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、地植えと鉢植え管理でバンクシアレペンスを育てています。
地植えの方は午前中のみ日があたり、午後になるとやんわり日陰の面積が増えて西日は完全に当たらないスペースに植えています。
鉢植えの方は軒下管理となっており、日照条件は地植えの方と変わらず。ただしこちらは雨霜にあたらないので育てる環境としてはだいぶ手厚いです。
どちらも性質は丈夫なようで、夏も冬も屋外で問題なく超えてくれてます。
水はやや控えめに管理していますが、それ以外は特に気を使うこともなく、オーストラリア東部出身のバンクシアたちと同じような感覚で育てています。
用土
5号ポットで迎えたバンクシア レペンスの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。
地植えする際に使った土も、なるべくこの専用培養土に近しい配合の土を自作して植えました。
硬質鹿沼土(小粒)をベースに、腐葉土、パーライト、軽石(小粒)川砂などを適宜加え、水捌けを意識してやや高植えしています。
水やり
わが家の地植えバンクシア レペンスの水やりは、基本的に雨任せにしています。
もともと乾燥を好むオーストラリア西部出身のバンクシアなので、水やりの際は土の乾き具合や葉や株の状態を深く観察して、灌水するかどうか見定めています。
鉢管理の方も同様に、四季を通して水管理は割と絞り気味。
水が少ないことが成長の遅さに起因しているのかもしれませんが、鉢植え管理の方は吸水スピードも遅いので1年育てた今でも判断に迷うところです。
肥料
バンクシア レペンスの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と
植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。
剪定
花後剪定したら次の花芽の成長が促せるようですが、
わが家の株はまだまだその必要のないサイズですので、剪定はしてきておりません。
いつか花が咲いて切ることがあれば、そこからの成長を観察して追記してまいります。
エキゾチックな葉がロックガーデンを引き立てる
バンクシアレペンスは、日本の環境でも比較的育てやすい数少ない西オーストラリア出身のバンクシアです。
エキゾチックな葉だけでも魅力的ですが、薄いブラウンの花はインパクト抜群でロックガーデンのアクセントになります。
成長がとても遅いためか、流通量の割りに開花報告をほとんど見かけない品種ですので、開花報告ができる日を夢見て育ててまいります。
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