垂れ下がる赤茶色の花が魅力!『バンクシアヌタンス』の特徴とわが家の管理方法

今回紹介したいバンクシアは『バンクシア ヌタンス』

ヌタンスは赤い花を垂れ下げるように咲かせる、珍しい品種です。

このタイプのバンクシアは他にもカレイやレマニアナといった品種がありますが、

中でもヌタンスは日本でもそこそこ流通のある品種で、花付きの中苗が出回るくらいには定番になりつつあるようです。

ヌタンスは垂れ下がるように咲かせるくすんだ赤茶色の花がとても魅力的で、ぜひ花を咲かせたい品種の一つとして日々お世話をしています。

この記事では、『バンクシア ヌタンス』の特徴とわが家の管理方法成長記録を紹介しています。

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目次

バンクシアヌタンスの成長記録

冬から初夏までは軒下で管理してきました

お迎え当時の様子

12月に可愛い苗を四国ガーデンさんにて購入。

幹の太さはちょっと太めの竹串くらいでしょうか。

幹はとても弱々しい印象でしたが、枝ぶりよく、葉は青々としていてハリのある良い苗です。

真冬の寒い時期にお迎えしましたが、葉が特に傷んでいる様子もなく、ライムイエローの新芽がとても鮮やか

冬から春までの成長は鈍化していてゆっくりでしたが、気温が暖かくなった頃から成長スピードがUP

そこから目に見えてすくすくと枝が伸び

6ヶ月後の様子

お迎えから6ヶ月後の初夏、クネクネと暴れた枝は当時の倍ほどのサイズに伸びました

幹の太さも竹串から鉛筆ほどの太さに昇格!

幹の表面もなんだかゴツゴツしくなり、この無骨なテクスチャー感が個人的にはそそられます。

長く伸びた枝からは側芽もわさわさ増え、幹同様に枝も一段と太くたくましくなりました。

購入からたった半年間で一回りほど大きく、特に夏にぐいぐい成長していった様子を見る限りでは、ヌタンスは夏型のバンクシアで一旦成長期を迎えるとそのスピードはかなり早いものだと観察していて感じます。

この分だと想定よりもずっと早いタイミングで花が見られるかも!?

バンクシアヌタンスの苗は、『四国ガーデン』さんのネットショップで定期的に販売されています。

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※希少&人気品種のため品切れの場合がございます。

バンクシアヌタンスの特徴とわが家の管理方法

学名Banksia nutans
タイプヤマモガシ科
原産地オーストラリア州南西部
耐寒気温-5℃前後
開花期
日照日向むき

バンクシアヌタンスの興味深い特徴は、花が垂れ下がっていることです。そのため、「うなずくバンクシア」という俗名が付けられています。

お花の参考イメージ

花はつぼみのときはくすんだピンク色で、開く徐々に赤みを増して、最終的にはさびた茶色になります。

葉の中に収まっていることが多いですが、それでも葉が密集しすぎていないので花がとても目立ちます。

針のような細い葉が枝にびっしり生えているところはどことなくヒースバンクシアを思わせますが、ヌタンスの葉の方が青々しくて、ややドライな印象です。

刺々しい見た目とはうらはらに、うっすらと産毛をまとった細い葉は柔らかく、

触り心地はふわっとしていてとてもクセになる気持ち良さです。

リグノチューバは持たないので、強い剪定はリスキーです。

ほっというても成長とともに枝が勢いよく分岐するので、わが家では未だに剪定らしい剪定をしたことがありません。

育てる環境

わが家の栽培環境

わが家の栽培環境は、千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。

ある程度耐寒性の強い品種のようですが、小苗のうちは霜に当てない方が良いという情報をキャッチ。

ヌタンスの小苗を迎えた季節が冬だったのもあり、当初は雨霜の当たらない軒下で管理しました。

とにかく成長が早く、枝が伸びて暴れる傾向にあるので、隣どうしに苗が密集しているような場所に置くよりも、外で開放的に育ててあげたほうが生育も良さそうだなと判断。

その年の梅雨以降、お庭のオープンスペースでの管理に切り替えました。

バンクシアヌタンスの栽培は、夏に乾燥した地域が最も適した環境だと言われています。

同じオーストラリアでも、ニューサウスウェールズ州の東海岸やクイーンズランド州などの、夏の湿度が高い地域では栽培自体がなかなか難しいそうで、それなら日本での栽培はどうなのよ?笑 といった感じですが

InstagramをはじめSNSでもヌタンスの開花報告を時々見かけるので、それならわが家でもと期待しています。

用土

5号ポットで迎えたバンクシアヌタンスの土には【四国ガーデンオリジナル】ネイティブプランツ専用培養土が使われていました。

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現地の育て方を調べてみても、「水はけの良い砂質の土壌で最もよく育ちます」と書かれているように、四国ガーデンさんの土も水捌けに優れており、東西問わずどのバンクシアにも使えます。 もちろんバンクシア意外のオージープランツにも◎

水やり

水やりは育てている環境に大きく左右されますので、参考程度に留めてください。

バンクシアヌタンスの水やりは、季節によって少し異なり、成長期の春〜秋は土の表面が乾き切る前のタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。

日当たりと風通しの良い場所で管理しているのもありますが、成長期のヌタンスは水を欲しがりよく乾きます。

そのため水の乾きも早く、夏の晴れた日では朝あげても夕方にはもう乾いてしまうほど。

根腐れの心配よりもとにかく水切れが怖いので、わが家の西バンクシアの中では潅水のサイクル早めで管理しています。

肥料

バンクシアヌタンスの肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。

この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。

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固形肥料の他に、2価鉄イオン[Fe2+]を供給してくれる『鉄力あくあ』と

植物を超元気にしてくれる活力剤『HB101』を株の様子を観察しながら与えています。

剪定

枝が伸びるスピードがとにかく早いので、成長期ともなると枝が暴れてグネグネになります。

枝の途中から好き勝手に分岐するので、剪定せずともボリュームはでます。成長に伴い幹も枝も太くなるので、無理に切る必要を今の所は感じていません。

リグノチューバを持たない品種なので無理な剪定はリスキーです。切るにせよ、ボリュームを整える程度の軽い剪定にとどめておくと安全かもしれません。

花が垂れ下がるタイプのバンクシアはどれも魅力的

ヌタンスにせよカレイにせよレマニアナにせよ、花が垂れ下がるタイプのバンクシアは日本の環境でも比較的育てやすく、また、成長も早いのでとても育てがいのある魅力的な品種だなと感じています。

垂れ下がるように咲く花は、バンクシアの中でもひときわ異彩を放ち、一風変わったバンクシアを育ててみたいという方にぴったりな品種です。

ヌタンスであれば比較的入手も容易なので、ぜひチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

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