今回紹介したいオージープランツは『ミメテス クラッカージャックレッド』
ミメテス クラッカージャックレッドは枝葉の先端が赤く色づき、緑とのコントラストがとても美しいオーストラリア、または南アフリカ出身の植物です。
苗や切り花としての流通が少ないため日本ではあまり知られていませんが、オーストラリアでは庭木や切花、ドライフラワーとして人気です。
せっかく苗を手に入れましたが栽培情報が少なく、手探りに情報を集めながら育ててまいりました。
この記事では、『ミメテス クラッカージャックレッド』の特徴と育て方・成長記録を紹介しています。
ミメテス クラッカージャックレッドの成長記録

葉先が真っ赤に染まった美しいミメテス クラッカージャックレッドの中苗を、縁あって「渡会園芸」様よりお迎え。
同じヤマモガシでもプロテアやグレビレアとはまた違った魅力に溢れる植物です。

冬から春にかけてが特に赤の色味がはっきりと濃く、晩春から夏にかけてが生育期になり、ライムグリーンの新芽が株のいたる所からふきだします。

できればその前にがっつり剪定しておくのがおすすめです。
3年目の春

ミメテス クラッカージャックレッドはうまく育つと樹高幅が1.5mほどに成長する低木です。わがやの庭にそこまでの空きスペースがない為、毎年剪定を重ねて低いシルエットを維持したまま、この美しい葉を楽しんでいます。
ミメテス クラッカージャックレッドの特徴とわが家の管理方法

| 学名 | Mimetes cucullatus `Crackerjack’ |
| タイプ | ヤマモガシ科プロテア属 |
| 原産地 | オーストラリア/南アフリカ原産 |
| 耐寒気温 | -3℃前後 |
| 開花期 | ー |
| 日照 | 日向むき |
ミメテス クラッカージャックレッドは、オーストアリア/南アフリカ出身のヤマモガシ科プロテア属の低木です。
枝葉の先端部分が赤く色づくことにより、緑色の葉とのコントラストがとても美しく、同じ科のリューカデンドロンに似ていますが、本種はやや葉が短めで、少しがっしりとした印象です。
葉は硬くてパリパリした質感を想像していたのですが、実際はフランネルのような優しい質感。

ふわふわの葉は一生触っていられるような中毒性のある気持ちよさです。
妖艶で艶やかな葉に対して花は少し地味な印象(お好きな方にはすみません)
お花の参考イメージ

花は葉の付け根からピロピロと飛び出して、先端にはたんぽぽの綿毛のような白いふわふわがつきます。
こうしてみるとやっぱり可愛いですね。
育てる環境
わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、ミメテス クラッカージャックレッドを日当たりのいい屋外スペースで育てています。
剪定前と後ではサイズ感が大きく異なるため、その時々で置き場所を変えて管理。
日当たりが悪いとミメテスの葉のツヤと赤みが損なわれてしまうので、どこに置くにせよ日当たりを最も重視して場所を選んでいます。
雨ざらしの管理で問題はないのですが、夏はできるだけ涼しく、冬は霜には注意して、灌水も根が凍るのを避けて暖かい日中に行うのがベターです。
ミメテス クラッカージャックレッドの管理の仕方でおすすめなのがやはり鉢植え管理になりますが、育ててみた様子から十分地植えできるポテンシャルを持っていると感じます。
用土
ミメテス クラッカージャックレッドは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。
わが家では、市販の培養土をベースに軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを配合した土を使用。
風通しと日当たりのいい場所で管理することが前提ですが、ミメテス クラッカージャックレッドの土はいかにも水捌け重視のサラサラした配合よりも、多少水保ち肥料保ちのいい培養土の方が生育良く感じます。
わが家では、プロテアやグレビレア(一部例外あり)の土には市販の培養土をベースで使うことが多いです。
水やり
ミメテス クラッカージャックレッドへの水やりは、土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えています。
生育期のミメテスはとにかく水を欲しがります。とくに夏場は1日で乾いてしまうため水切れに十分注意しながらも、必要であれば朝晩の2回に分けて灌水すると安心です。
肥料
ミメテス クラッカージャックレッドの固形肥料には『両筑プランツショップ』で購入した、リン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」を定期的に与えています。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつバンクシアにも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで液肥とバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
剪定
ミメテス クラッカージャックレッドへの剪定は四季を通して積極的に行なっています。
伸ばしっぱなしでもいいのですが、わが家ではなるべくコンパクトな樹形に仕立てたいため、生育期に伸びた枝を葉が残るギリギリの位置でカット。
すると翌年の春に株の至る所から新芽がポツポツと吹き出してきて、夏には元通り以上のボリュームに復活。
葉が残っていない枝からもわさわさと芽が出てくるので、生命力の強さを感じます。
ミメテス クラッカージャックレッドを実際に育ててみた感想
葉が細かい産毛でふさふさしており、一見すると蒸れに弱そうで夏が心配ではありましたが、
いざ育ててみると夏の暑さも冬の寒さも問題なく乗り越えて、夏には綺麗なライムグリーンの葉を、冬には真っ赤に紅葉した葉を楽しませてくれます。
地植えにも適応してくれそうなポテンシャルを感じるのですが、わが家にはこれ以上草木を植える土地が空いていない為、まだしばらくは鉢植え管理で楽しませてもらいます。











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