今回紹介したいグレビレアは『グレビレア ジェリーベイビー』
ジェリーベイビーはシルバーがかった細かな葉を枝に密生させ、先端にピンクの花を咲かせる品種です。
花と葉の色の対比が美しく、また花付きが良いのも魅力。
どちらかと言うと這う性でコンパクトにまとまる性質があるので、グランドカバーや鉢植えでの管理に向いています。
この記事では、『グレビレア ジェリーベイビー』の育て方と成長記録を紹介しています。
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グレビレア ジェリーベイビーの成長記録

日本ではあまり見かけない、レア品種であるグレビレア ジェリーベイビーを発見し、物珍しさに家に連れ帰ってきました。
ジェリーベイビーはラバンデュラセアとアルピナのハイブリッドだと言われています。
花と葉の比較



ラバンデュラセアといえば、わが家ではブラックレンジを育てていますが、確かに花の色はそっくりなのに対して、形状と葉の雰囲気は全くの別物です。
花の形状と葉の雰囲気は、どちらかと言うとアルピナの要素が色濃く、やや丸みをおびた葉のシルエットや、その葉を覆う産毛が光沢かかって見えるところも、アルピナの特徴をそのまま受け継いで見えます。

お迎えした苗はまだまだ小さな5号苗でしたが、こんもり茂った樹形にたくさんの花が咲く状態のいい株でした。

さっそく一回り大きな鉢に植え替えをし、鉢カバーとしてルーツポーチにIN。
この樹形と見た目であればハンキングにして垂らすのがベストと考え、取っ手付きのルーツポーチを選びました。
1年経過した様子

ハンキングの状態で1年ほど育てた様子。
全体的に一回りボリュームも増え、花数も昨年の倍以上増えましたが、成長スピードはそれほど早くありません。
日当たり、風としの良い好条件の場所で管理している割に、生育は緩やかな印象です。
ただし、水はよく欲しがる様子で、冬以外はほとんど毎日灌水を続けました。
2年目の秋に地植え

1年ほど屋外で育ててみて、夏も冬も放任で全く問題なかったため、2年目の秋に思い切って地植えしてみました。
わかりづらいですが、画面左手前に植えられているのがジェリーベイビーです。すでに来シーズンに向けての花芽がたくさん待機している状態。
翌年の春に開花

グレビレア ジェリーベイビーの特徴と育て方
| 学名 | Grevillea jelly baby(lavandulacea×alpina) |
| タイプ | ヤマモガシ科グレビレア属 |
| 樹高 | 0.5m |
| 葉張り | 1m |
| 開花期 | 3~5月 |
| 日照 | 日向〜半日陰 |
グレビレアは主にオーストラリアに360種が分布する常緑低木です。
ジェリーベイビーはビクトリア州ブラックレンジ原産のグレビレア・アルピナ(Grevillea alpina)と、南オーストラリア原産のグレビレア・ラバンデュラセア(Grevillea lavandulacea)との交雑種と考えられています。
花はラバンデュラセアに近い色味で、鮮やかなピンク、赤、白が織り混ざったような色味です。形状はぷっくりハリ感のあるスパイダー型。
花芽のイメージ

葉の形はアルピナのような楕円型をしておりますが、ジェリーベイビーの方がより細長い形状をしております。
葉の表面には空気中の水分を取り込む産毛(トリコーム)がびっしり生えており、やや多肉質で触るとふわふわ柔らかいのも特徴です。
樹高はわずか50㎝、幅も1m程度と、グレビレアの中でもスモールサイズ。どちらかと言えば這う性で、グランドカバーとしても使えます。
性質の強い親種の血を引き継いでいるため、耐寒性・耐潮性も強く、とても育てやすい品種です。
育てる環境
わが家の栽培環境は千葉県の比較的温暖な地域で、夏の最高気温は38度、冬の最低気温は-3度ほど(年に1〜2回あるかないか)の環境で、北風の当たらない南向きの庭、もしくは軒下にて育てています。
わが家では、グレビレア ジェリーベイビーを1日中日の当たる南向きの庭に、地植えして育てています。
ジェリーベイビーは他のグレビレア同様に、日当たりと風通しの良い環境で最も高いパフォーマンスを発揮する一方で、半日陰でも育ちます。
暑さに強い一方で、日本の高温多湿な環境は苦手です。夏は特に風通しを意識し、混み入った枝や葉はこまめに間引いて蒸れない工夫が必要です。
寒さにも強く、北風にさらされない環境であれば-3℃くらいまでは耐え、雪の積もらない暖地であれば地植えで育てることも可能です。
迎えた最初の年は、多くのグレビレアの鬼門である夏超えを意識し、風通しの良いハンキングで育てていました。その状態で1年様子を見たところ、地植えでも十分育てられるだろうと判断し、2年目の秋に地植え決行。
今のところ問題なく成長を続けています。
用土
グレビレア ジェリーベイビーは深く砂質で水はけの良い土壌を好み、pHは5~6の弱酸性が適しています。
オージープランツの土の配合では、鹿沼土をメインに赤玉土、軽石、ピートモス、堆肥などのブレンドが定番ですが、
わが家では、グレビレアをはじめオージープランツ(一部例外あり)の土には市販の培養土をベースで使うことが多いです。
わが家が使っているベースの培養度
上記の培養土をベースに、鹿沼土、軽石(パーライト、日向土)、ベラボンなどを適宜配合した土を使用。
水やり
グレビレア ジェリーベイビーへの水やりは、鉢植えであれば土の表面がやんわり乾いたタイミング、もしくは鉢を持ち上げてみて少し軽くなったと感じたタイミングで与えます。
花が咲く春から梅雨頃にかけては特によく水を吸うため、土の様子を気にせず毎日水を与えています。
地植えの場合ですと、根付いてからは基本的に降雨に任せますが、夏の乾燥が続く時期は水やりが必要になることもあります。
肥料
肥料を与えなくても育つとされているグレビレアですが、安定して花を咲かせること、葉の色、ハリツヤを維持するためにも定期的な施肥は欠かせないと考えています。
使っている肥料はこちら
わが家では、グレビレア ジェリーベイビーに与える固形肥料に『両筑プランツショップ』のリン酸をほとんど含まない「グレヴィレア バンクシア専用肥料」をチョイス。
この肥料はその名の通り「プロテオイド根」をもつ一部ヤマモガシ科の植物にも安心して与えることができる配合で作られています。
固形肥料のほか、春と秋には1週間に1度のペースで、リン酸成分の高くない芝用の液肥と近年話題のバイオスティミュラント活力剤を併用して与えています。
栄養が不足すると葉色が黄色くなったり花芽がつかなかったりと、そのサインが顕著に現れます。
また、暑い夏、寒い冬を乗り切るためにも活力剤の散布も心強い味方となるので、グレビレアの栽培には積極的に使っていきたいアイテム達です。
剪定
ジェリーベイビーは成長が遅く、最終樹幅もわずか1mほどとコンパクトな品種なので、こまめに剪定をする必要性をあまり感じません。剪定して花芽の成長を促さずとも、翌年の開花シーズンにはまたたくさんの花を咲かせてくれます。
剪定するのであれば、花後(6〜8月頃)が適期です。内向きの枝や混み合った枝、伸びすぎた枝、咲き終わった花(花がら)を優先的にカットし、日当たりと風通しを良くすることが目的です。
開花後の剪定
- 開花が終わったら、任意の位置で切り戻し(剪定)します。
- これにより、翌年の開花に向けた準備を整えることができます。
生育促進のための剪定
- 伸ばし放題にしてしまうと花芽がつきにくいことがあります。
- 1年に数回、剪定することで、剪定した部分から花芽が伸びてきます。
- 剪定によって株の生育を調整し、花をたくさん咲かせるように促すことができます。
基本どこを切っても大丈夫なジェリーベイビーですが、放任しても美しい自然樹形を作るため、強すぎる剪定は不要。
グレビレア ジェリーベイビーを実際に育ててみた感想
這う特性を活かし、わが家では地植えして育てていますが、とても丈夫で育てやすい印象です。
親種に負けず劣らずのタフな性質を持ち合わせており、コンパクトながらも力強い生命力に溢れています。
柔らかな灰緑色の葉と鮮やかなピンク色の花は、質感も見た目も良く、コントラストがとても魅力的。
あまり流通しない希少な品種につき、見かけたらお迎えをお勧めしたいグレビレアの一つです。











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