どうも!ほほなっつです。
切花やドライフラワーで人気絶頂のスモークツリー
私もどっぷりスモークツリーの魅力にハマり、気がつけばお家の中がスモークツリーで溢れていました。
そんなスモークツリーですが、実は苗の流通も活発に行われており、お庭で簡単に育てられるんだとか。
早速苗を購入し、お庭もスモークツリーで溢れかえった我が家が
お庭に『スモークツリー』のある暮らしと、スモークツリーの育て方、品種ごとの魅力を紹介。
切り花とドライフラワーが人気のスモークツリー
InstagramをはじめSNSで大人気のお花『スモークツリー』
ウルシ科、ハグマノキ属の落葉低木〜小高木
ヨーロッパ(イギリスやフランス)、ヒマラヤ地方や中国が発祥で、日本には明治時代に連れて来られ、今ではほぼ全国に植えられています。
おしゃれなお家を紹介するいわゆる“家アカ”がブームの火付けとも言われ、近年のドライフラワーブームにも乗ってその人気は年々右肩上がり。
スモークツリーのシーズンが始まる5月頃から7月の終わり頃まで、煙のようにもふもふと広がるスモークツリーの切り花がお花屋さんに並びます。
最近は人気すぎて市場でも取り合いみたい。売ってても即売り切れちゃうから花屋を何件もハシゴした思い出
切り花として楽しんだ後、ほっといても簡単にドライフラワーになるのも魅力。
ドライアップされて少しくすんだスモークツリーはインテリアにも映え、性質上長く楽しめます。
そんなスモークツリーですが、実は近年苗の人気も凄まじく、あまりの需要に供給が追いつかない状況なんだとか。
確かに切り花以上に苗を手に入れるのは大変
某フリマサイトでは市場の数倍以上の価格で出品され、そしてこれが取り合いのようによく売れることから転売も盛ん。
正規ルートでの購入はますます困難だ
スモークツリーの苗は、園芸店、園芸店が入っているホームセンター(ジョイフル本田、カインズ、コーナンなど)、オンラインショップ(楽天、アマゾン、ヤフーなど)、メルカリなどのフリマサイトで購入することができます。
経験上安く買える順番で並べたよ
園芸店やホームセンターに比べて、同じサイズの木がネットやメルカリだと3倍以上の金額で取引されています。
わが家で育てているスモークツリー
わが家では花色、葉色の異なるいくつかのスモークツリーを栽培しています。
赤花銅葉が美しい人気・定番品種:グレース
切り花やドライフラワーではなく、我が家が初めて購入したスモークツリーの苗はワインレッドの赤花と銅葉で人気の『グレース』という品種。
大型園芸店の入ったホームセンターで花付きの物を購入して、しばらく花を楽しんだ後は剪定してドライフラワーにしました。
グレースはドライフラワーになっても退色がゆるやかで、かなり長い期間この色味を楽しむことができます。
グレースは樹勢の強い品種なので、花を剪定した後もすぐさまメキメキと新芽を展開
数日であっという間に元どおり以上の葉をぎっしりとつけてくれました。
この時期は6月頃だったのですが、新芽は銅葉ではなく明るい緑色。
この状態でも十分鑑賞価値が高い木なのですが、成長して大きくなればその分もふもふの煙もボリュームアップ。鑑賞価値をさらに高めます。
グレースは樹勢が強く、将来的には高く育つ木なので地植えを前提に育てていくと良さそうです。
2色のグラデが美しい:ピンクパール
日当たりで穂の色が変わる人気種ピンクパール
日当たりの良いところでは薄いピンク色、日陰ではホワイト〜グリーンに変化します。
お日様に当たってピンクの穂がキラキラ輝いています。まさにピンクパール
収穫した穂はドライフラワーにしてリビングの壁に装飾。
スモークツリーのドライフラワーはとても長持ちするので翌年の収穫までこのまま飾って置けます。
スモークツリーの育て方
スモークツリーは四季のある日本の環境でも問題なく育ちます。
夏の暑さも冬の寒さもへっちゃら! 気をつけたいのは強風と梅雨のジメジメくらい
蒸れには弱いスモークツリーを育てる環境で、気を使いたいのが
水はけの良い土壌と、
“乾いたらたっぷりあげる”メリハリのある水やり。
あ、それと日当たり!日当たりが悪いと花付きも悪くなる!
スモークツリーは暑さにも寒さにも強く、北は北海道から南は沖縄まで、四季のある日本の環境でも問題なく育てることが可能で、園芸初心者でも比較的簡単に育てることができる庭木です。
スモークツリーの値段や購入方法
スモークツリーの栽培は、園芸店や庭木屋さんで苗を購入するところからはじめます。
小さな苗木はシーズン中であれば、園芸店、園芸店の入った大型ホームセンター、ネット通販、フリマアプリなどから、多種多様の品種が出回ります。
小さな苗木の価格相場は2,000円〜4,000円ほど。
スモークツリーに適した環境
スモークツリーは日当たりと風通しの良い屋外での栽培に適しています。
日陰でも育てることはできますが、花付きには日当たりが欠かせません。
夏の暑さも冬の寒さも特別な対策なしで問題なく越すことが可能です。
ただし、直射日光は葉焼けの原因になるため注意が必要。
35℃以上の炎天下の日は、鉢植えなら軒下に移動する、庭植えであれば寒冷紗などで日除けをすると効果的です。
スモークツリーの用土
スモークツリーの栽培は水はけの良い土壌が適しています。
鉢植えでの場合は、赤玉土5:川砂(もしくは日向土など)2:腐葉土2:軽石小粒(もしくはパーライトなど)1の割合の用土を。
庭植えは、根鉢の1.5倍〜2倍の穴を掘り、底に軽石小粒を敷き詰めたら腐葉土、もしくはバーク堆肥をすきこんだ庭土を戻して植え付けます。
スモークツリーの水やり
スモークツリー栽培は蒸れが天敵。
水のあげすぎや水はけの悪い土壌で管理すると根腐れをおこし、最悪の場合そのまま枯れてしまいます。
スモークツリーの水やりは、表面の土が乾いたら底から溢れるくらいたっぷりと与える。
常に土が湿っている状態はNGです。
メリハリの効いた水やりがスモークツリー栽培成功の秘訣です。
また、季節によって水やりの頻度と与えるタイミングが異なります。
- 春、秋:朝、もしくは夕方に鉢の表土が乾いてきたら底穴から水が溢れるまでたっぷりと。
- 夏:ほぼ毎日、場合によっては朝夕の2回に分けてたっぷり水を与えてます。
日中の水やりは土中が熱湯になり根を傷めるため避けた方が無難です。
- 冬:落葉して休眠するため、水をあまり必要としません。土の表面が乾いてからさらに3日ほどおき、底穴から水が溢れるまでたっぷりと与えます。
スモークツリーの肥料
スモークツリー栽培で肥料は必須ではありません。
植え付けの際に元肥として腐葉土や堆肥をすきこんでおけばそれだけで十分育ちます。
鉢植えのスモークツリーで、生育が悪い場合や花芽を増加させたい場合などは寒肥として12から2月に「緩効性肥料」や「化成肥料」を施肥すると効果的です。
地植えの場合は、生長に問題がないようなら追肥しなくても よく育ちます。
スモークツリーの剪定、切り戻し
スモークツリーはとても成長が早く樹勢が強い木です。
最低でも1年に一回、敵期に剪定、切り戻しを行うことで風通しが良くなり、病害虫の予防や木の若返りにもつながります。
剪定時期は落葉期の11から2月が適期です。
伸びすぎた枝や重なった枝、細い枝など不要な枝を切り落とします。
しかしスモークツリーは昨年伸びた枝に花をつける「旧枝咲き」です。
むやみに強剪定してしまうと1、2年は花を咲かせない可能性があるので注意が必要。
スモークツリーの花を毎年楽しむためには、新しく伸びてきた枝を残して剪定することが重要となり、ある程度経験と慣れが必要となってきます。
スモークツリーの病害虫
スモークツリーは害虫がつきにくい木と言われていますが、風通しが悪くなると、カイガラムシが発生することがあります。
カイガラムシのフンは糖分を多く含むため、この糖がすす病という葉が黒くなる病気を誘発し、木の見た目を悪くしてしまうばかりか、糖につられてアリやその他の虫が沸く原因に。
スモークツリーの葉はうどん粉病にもよくかかります。
うどん粉病に罹患した葉はまるでうどん粉をまぶしたように真っ白く変色し、やがて枯れ落ちてしまいます。
うどん粉病が原因で木そのものが枯れることは滅多にありませんが、著しく見た目が悪くなるばかりか、一度うどん粉病に罹患すると他の葉や植物(同種のみ)にも移り広がる恐れがあるため注意が必要です。
うどん粉病はカビの一種ですので、ジメジメした環境や風通しの悪い環境を好んで繁殖します。
予防としてはやはり風通しを良くすること、そのためには定期的な剪定が不可欠です。
うどん粉病にかかってしまった後の対策としては、初期の頃は白く変色した葉を切り取って捨てる。
ベニカXファインスプレーの散布も効果的です。
スモークツリーの増やし方
スモークツリーの増やし方で、最も簡単な方法は適期に種を植えること。
ただしこれには欠点もあり、花が咲くまで雄木か雌木か判断ができないことです。
先述したとおり、スモークツリーのあの綿毛のような花穂をつけるのは雌木のみとなります。
スモークツリーは挿し木で増やすこともできます。
挿し木の方法は至って簡単です。
剪定した枝の葉を4〜5枚程度残して10cm程に揃えます。
この時、葉からの蒸散を緩和する目的で葉を半分にカット。
発根促進剤をを含ませた水をたっぷり吸わせた後、土に挿す方の茎をくさび状にカット。
その先端に発根を促進させる植物成長調整剤を薄くつけたら、
挿し木用土(赤玉土、鹿沼土、バーミキュライトなど)に挿して、あとは土が乾かぬようひたすら水を与え待つのみ。
うまくいけば1ヶ月〜2ヶ月ほどで発根して新芽が広がります。
しかし、その成功率はかなり低いとされており、私が初夏の挿し木適期にスモークツリーの挿し木70本チャレンジにトライしたところ、生き残った挿し穂はまさかの0本…
今回たまたま環境が悪かったのか、やり方に問題があったのか原因は分からずしまいでしたが、スモークツリーの挿し木を成功されている方も多くいます。
挿し穂があれば挿し木自体は簡単に行えるのでぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
スモークツリー栽培の注意点
園芸初心者の方でも比較的簡単に育てることができるスモークツリーですが、育てていく上でいくつか注意すべき点もあります。
品種によってかなり大きく育つスモークツリーは、植える場所を間違えると取り返しがつかなくなります。
育つ勢い(樹勢)がかなり早く、1年で枝が2メートル伸びることも珍しくありません。
また、樹勢が強いということは、枝が複雑に絡み合うので年に一度の剪定が欠かせません。
放っておくと素人では手が出せなくなり、結局プロの手を借りることになります。
また、落葉樹ですので落ち葉がでます。
ご近所様の迷惑にならないよう、植える場所は慎重に決めたいところです。
スモークツリーを鉢植えで育てる
将来的に大きくなるスモークツリーですが、日本のお庭事情にも合ったコンパクトに育つ品種も多く存在します。
我が家では大小様々なスモークツリーを数種類鉢植えで管理していますが、鉢植えでも十分育てられると感じています。
ローズファー
とても希少価値の高いローズファーは滅多に市場に出ないレア品種。
小さい苗のうちからとても花付きよく、まさにローズカラーの品のよいくすみピンク。
色褪せないうちに剪定
ドライフラワーになってもなおこの発色の良さ!
花後剪定したのち、約2週間ほどで新たな葉を展開し、秋に向かうにつれて徐々に紅葉。
花も美しければ紅葉も美しい・・・文句なしのおすすめ品種です。
ホワイトファー(ピンクファー)
切り花でも人気でよく見かけるのがこちらのホワイトファー(ピンクファー)
最初は黄緑色の煙が徐々に白っぽく退色して薄いピンク色に変化します。
好きな色味のところでカットして切り花〜ドライフラワーとして長く鑑賞できます。
葉の色は鮮やかなグリーン。花後剪定からこちらも約2週間ほどで新たな枝と葉を展開してくれました。
ヤングレディ
樹高2mとコンパクトに成長するヤングレディは、苗が小さいうちから花付きと煙のボリュームが素晴らしい品種。
花の色は白系で、どんなお庭にも映えます。
葉の色は緑。成長が遅いのか、春から冬までずっとこのサイズで緩やかに育ってます。
こちらはプラ鉢ではなく、通気性と排水性抜群のルーツポーチに植え替えて管理しています。
水はけが重要なスモークツリー 栽培とルーツポーチは最高の組み合わせ!
ホワイトボール(ピンクボール)
こちらも人気種のホワイトボール(ピンクボール)
挿し木が成功したばかりの超小苗を譲っていただき育てています。
まだまだ赤ちゃん苗なので花を見たことはないのですが、まとまりの良いボリュームたっぷりの煙が特徴なんだとか。
こんな小さな苗でも秋にはしっかり紅葉します。
そして落葉後はただの小さな枝1本の姿になってしまいましたが、もちろん生きているので水やりは継続して行います。
隣に剪定したバンクシアの枝を挿しておいたらいつの間にか発根してた笑
リトルルビー(ラブリーレッド)
こちらも人気種、赤い花とコンパクトな樹高が日本のお庭事情にマッチしたリトルルビー
リトルルビーは日本が発祥の新品種で花付き抜群! 2期咲き性も強く、夏の終わりから秋ころにも緩やかな煙が展開することも。
ヤングレディ同様ルーツポーチで管理しています。
我が家のスモークツリーは来年の夏までに全てルーツポーチ管理へ移行する予定!
ベルベットクローク
画面右側の背の高いのが、紫の花と葉が特徴のベルベットクローク
ロイヤルパープルを親にもつ品種で、花ではなく葉を楽しむロイヤルパープルと比べて、こちらはとても花付きのよく、さらに樹高が2mとコンパクトなのが魅力。
夏の終わりから葉が徐々に緑色に変わり、また赤く紅葉後落葉。春になると再び鮮やかで渋い紫の葉を展開してくれてお庭のアクセントになります。
冬の間に大きめのテラコッタ鉢に植え替えて、ベルベットクロークの銅葉を引き立ててくれる季節の草花を寄せ植え。
寄せ植えに使った苗は冬の主役『クリスマスローズ』と色あざやかな『ビバーナム』、同じく銅葉のカラーリーフ『ヒューケラドルチェ』
春になって綺麗な新芽が芽吹く頃には今よりもバランスよく生い茂っていることでしょう。
ルビーハート
我が家の鉢管理のスモークツリーでは縦も横も枝ぶりも最大級のボリューム
赤花緑葉、花付きよく病害虫に強い、タフなスモークツリーの中でもさらに屈強な品種のルビーハート。
生産者様のところで挿し木目的の剪定が繰り返し行われたことにより、とんでもなく太く立派な幹と枝ぶりに成長
たくさんスモークツリーの苗を見てきましたが、ここまで樹形の良い株との出会いは初めて。
冬の間は葉もなく寂しいので、こちらもベルベットクローク同様、季節のグリーンとシルバーリーフを株元に寄せ植えしてみました。
スモークツリーを地植えで育てる
狭い庭の我が家ですが、スモークツリーを地植えして育てています。
地植えのメリットは大きく自由に育つこと。根が張ったら水の管理から解放されることでしょうか。
花後、枝を長く剪定してしまえばワイルドなスモークツリーのドライフラワーを楽しめますし、樹勢のコントロールも叶います。
また、大きく育つスモークツリーはお庭のシンボルツリーにもぴったりです。
白花(品種不明)
園芸店で見かけた品種不明のスモークツリー
花は白だったという店主の言葉と、このサイズでは考えられなほど格安のお値段に惹かれて即購入。
庭の隅の人工芝を剥がしてスモークツリーをメインに添えた小さなロックガーデンを仕立ててみました。
足元にはスモークツリーを彩るヒューケラやリシマキアなどのカラーリーフを寄せ植え。
赤花銅葉(品種不明)
こちらはまた別の大型園芸店の購入しただいぶ年季の入ったスモークツリー
同じく品種は不明とのことで超格安だったのですが、花いろよりも何よりも私が惹かれたのはその樹形!
苗として売られているスモークツリーでは滅多にお目にかかれない古木
途中で枯れたのか剪定されたのか、もともと主木だった部分から枝が横に展開し、主木が移り変わったあ味のある雰囲気の樹形
このような特殊な樹形のスモークツリーは探して見つかるものでもないので思わず連れて帰ってきてしまいました。
この出会いに感謝しつつ、地植えして大育てることにしました。
翌年の初夏に咲いた花色を見るところ赤花の様子
お庭に『スモークツリー』のある暮らし
切り花やドライフラワーで人気のスモークツリーは、植栽としての鑑賞価値も高く、鉢植え、地植えでも育てられることで今注目を集めています。
スモークツリーは耐寒性・耐暑性が強く、初心者でも育てやすい点も魅力。
白、黄緑、ピンク、赤、紫と花(煙状のもふもふ)の種類も色数も豊富で、
鮮やかな緑の葉や、銅葉はカラーリーフとして、お庭を彩るアクセントにもシンボルツリーとしても活躍。
近年人気で手に入れづらく値段も高騰しているスモークツリー
そんなスモークツリーが自宅のお庭で大きく育てば、切り花も摘み放題!ドライフラワーやスワッグも作り放題!
そんなことを考えていたら、いつの間にか我が家のお庭はスモークツリー で溢れていました…笑
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